ゲキ×シネ「ZIPANG PUNK 五右衛門ロックIII」のレビュー・感想・評価
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歌って踊ってお芝居して殺陣も完璧三浦春馬
ドリパスの記録を見ると、
昨年は成立せずに見送り今年成立して上映。
ドリパスさん、企画をありがとうございます😊
おかげ様でやっと本作を観る事ができました。
3時間半ぐらいの長丁場。舞台だから仕方ないのでしょう。途中休憩がありました。
本音は、三浦春馬さん登場場面はきっちりと映し出していただき、それ以外は端折って端折って2時間弱に編集した作品が良かったです。
衣装豪華に古田新太演ずる五右衛門中心のミュージカル仕立ての時代劇でした。
三浦春馬さん美しすぎます。25歳くらいでしょうか。アップになる度、見惚れてしまいます。
こんなにも完全なる美と愛くるしさを兼ね備えたお顔があるなんて。
さらにお化粧もして眼の周り深みがさらに深く
超絶美しい❗️
水色の着物に濃紺の羽織袴姿。清々しくカッコいい❗️
三浦春馬さんのこれぐらいの年齢の時に、大人の恋愛中心作品やヒーロー作品を観たかったのです。三浦春馬さんが晴々しい役を何作も演じていって欲しかったのです。
(余談)
華流作品、『陳○令』『山○令』に出て来る俳優さん、超美男ばかりですが、春馬さんのアップの度に隅々まで見てあの方たちよりも彫りが深かったり、男らしさも見えたり憂いを帯びていたり、そしてチャーミングで飽きが来ないのです。
中国🇨🇳でも大人気なのがまた改めてわかりました。
ノリノリのアクションがさらに進化!圧倒的なパフォーマンスのなかに、ほろりとさせるバラードがいい。
劇団新感線の存在すら知らなかったのが、ゲキ×シネシリーズとの出会いで、映画化されると必ず毎回みるようになりました。一般の映画ファンからすると、ゲキ×シネシリーズはケレン味だっぷりのルックで、取っつき悪いし、料金は劇場割高で、敷居は高い映画作品だと思います。だけど一回見れば、病み付きになってしまうと断言できるほど、日本人離れした完成度の高いエンターティメントを味わうことができます。前売りなしで2500円の料金に見合う内容なので、ぜひ一度は劇場に足を運んでもらいたいとお勧めします。
「五右衛門ロック」シリーズも3作目を迎えた本作では、中嶋かずきの脚本面でも、舞台の演出面でも進化を感じました。
まず演出面では、新感線が十八番としている映像との融合がさらに一体化を進めて、単に背景を描くだけでなく、動く背景として、出演者の動作に奥行き感をつけるなど、舞台演出の可能性を大きく伸ばしたところが出色です。
また、舞台の袖から袖までをめいっぱい使った見せ場の殺陣シーンも、さらにワイドで動きの激しいものになったばかりでなく、ワイヤーアクションも取り入れて、左右の動きだけでなく上下の動きも見せ場として取り入れたことが大きな進化だと思います。実際に五右衛門の登場シーンで、高所からファーと飛び降りて、また元のところへファーとジャンプするところは実に滑らかで、ワイヤー装着を全く感じさせない見事なものでした。
中嶋かずきの脚本面では、当初は宝探しの争奪戦に見せながら、途中からは堺の町衆と豊臣側がぶつかる天下の大騒乱にまで発展させ、アクションの大きな見せ場を作り上げたことと、二転三転する裏切りによるドンデン返しの連続で、飽きの来ないストーリーを作り上げたことが特筆です。ドンデン返しのどん詰まりで、悪党側がにんまりしたところで、待ってましたと登場する石川五右衛門のなんとかっこいいこと。演じている古田新太はいい年をしたオッサンなのにです(^^ゞ
加えて、本作ではちょっとメロウなバラードシーンも見せてくれました。実質上の主役ともいえる探偵・明智心九郎と探偵・明智心九郎を慕う女性盗賊の猫の目お銀とのデュエットシーンは、しっとりホロリとさせる名場面でした。
このバラードシーンを見て気づいたことは、前作以上に動と静のメリハリがくっきりされていて、ドンパチばかりでなくバラードの部分も、昨年の「髑髏城の七人」以上に強化されたなというのが実感です。
名探偵・明智小五郎に模した心九郎と少年探偵団の少女版が登場するのは、チョット違和感を感じましたが、見つつづけれている自然に馴染んでくるというのは、中嶋かずきのマジックの成せる技でしょうか?
新感線フリークな人から言わせると、今回はマスコットキャラの尼僧を演じた高橋由美子だったが、10年前は男勝りな猫の目お銀を演じた蒼井優のような役柄をこなしていたのだそうです。そこに10年という時代の移ろいを感じてしまうなと語っていました。
物語の舞台は、豊臣秀吉が天下統一を果たした後、朝鮮出兵に向けて準備していた時代。
天下の大泥棒として名を馳せる石川五右衛門は、ひょんなことから若い女盗賊、猫の目お銀(蒼井優)とともに空海が開いた津雲寺にある黄金目玉像という古い仏像を盗むことになります。
ところがそこに新任の京都所司代盗賊目付探偵方である明智心九郎が少女探偵団を従えて立ちはだかります。明智と五右衛門は丁々発止の争奪戦を繰り返し、推理合戦の後、ドンデン返しで、なんとか五右衛門は黄金目玉像を盗み出したのでした。けれどもお銀と兄の盗賊一味に、奪われてしまいます。けれども五右衛門は、「あれはガラクタだ」と言って涼しい顔。一方、お銀を配下に従えていた明智も、黄金目玉像は金メッキの鉄像だと見抜いていました。そして津雲寺を預かる尼僧の春来尼とのやり取りのなかで、像の底部に記された和歌をヒントに伯耆の国(鳥取県)へと向かうのです。
その頃、秀吉は腹心の石田三成、前田慶次郎らと朝鮮出兵を見送っていました。すると慶次郎の前に前作でも登場したシャルル・ド・ボスコーニュが登場します。彼は、五右衛門がヨーロッパに渡って海賊をやっていた時に知り合った間柄。でも登場時は、マントはボロボロで漂流民のような出立ちでした。
シャルルは旧知の「ゴエモンを探している」と言います。慶次郎も五右衛門とは幼なじみで親交があったためふたりを引合せるのです。シャルルからは、いきなり例の空海の黄金目玉像の話が飛び出て、驚く五右衛門でした。以前共に戦ったマローネが、黄金目玉像を狙って、日本に寄港していて、自分も追いかけてきたというのです。
話は戻って、伯耆の国へ出向いたお銀の一味や五右衛門たちだったが、辿りついてみるとトンだ春来尼の狂言に振り回されていたことに愕然とします。けれども地元に残されていた童歌がヒントになって、元の津雲寺へ。
実は黄金目玉像には、空海が唐から持ち帰った黄金のありかが、示されていたのでした。五右衛門がそのありかを突き止めたとき、またもや明智が登場し横取りしてしまいます。そこに堺の豪商・蜂ヶ屋善兵衛が登場。明智の出生の秘密も明らかとなります。明智は手に入れた財宝を三成に献上しないばかりか、善兵衛と組んで、朝鮮出兵で手隙となった豊臣政権の転覆を目指すのでした。そこにはマローネの姿も加わり、外国の支援を受けた堺の反乱軍と天下をになう豊臣との天下騒乱の一大事に。
天下太平を願う五右衛門は、直接伏見城の寝所へ忍び入り、秀吉に直談判するなど、クライマックスでは大暴れ!
明智は善兵衛の裏切りで絶体絶命のピンチに。明智を忍ぶお銀の思いは届くのか。みんなまとめて丸く収めてしまう五右衛門に乞うご期待!
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