「平凡な出来」トランセンデンス えのきちさんの映画レビュー(感想・評価)
平凡な出来
『トランセンデンス』を鑑賞。
ジョニー•デップ主演の最新作。
人工知能の天才研究者であるウィル(ジョニー•デップ)は公演後テロリストに襲われ死の淵に。そして死の直前、ウィルの頭脳はコンピュータにインストールされた。
インターネットを利用して、独自に研究を進めるウィルは次第に暴走し始める。
制作総指揮は「インセプション」のクリストファー•ノーラン。自ずと期待値も上がるというものである。
しかし、あくまで制作総指揮であり、監督ではない。映像的にもストーリー展開にもノーランらしさは見られず、全体的に平凡な作品になってしまっていた。
コンピュータにインストールされた天才科学者がジョニー•デップ。この設定だけでも、平凡に仕上げる方が難しいのではないかと思うのだが、終わってみれば印象に残るのは妻の献身的な愛情とジョニーの正面画くらいか。
序盤の展開が良かっただけに中盤以降の盛り上がりに欠ける平坦な展開が少々残念であった。
年末公開予定の正真正銘ノーラン監督の最新作「インターステラー」を期待する事にしよう。
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