「ついに本格的レイバー戦勃発!」THE NEXT GENERATION パトレイバー 第6章 syu32さんの映画レビュー(感想・評価)
ついに本格的レイバー戦勃発!
「THE NEXT GENERATION‐パトレイバー‐」シリーズ第6作。
第10話「暴走!赤いレイバー」と、第11話「THE LONG GOODBYE」の同時上映。
第10話では、ついについに、レイバー同士の戦いが描かれました! これまでさんざん焦らされてきたので、大興奮でした!
第4話で登場した蜂野一郎が脱獄し、新潟に密輸されてきた軍用レイバーを奪取、一路首都圏を目指して暴走します。
警察の警戒網を楽々と突破し、進撃を続ける軍用レイバーに対して、警察側の最後の砦として我らが98式AVが立ち向かいます。
西部劇の決闘のように相対するふたつのレイバーにうっとり(笑) 大立ち回りを期待していたわけではありませんが、それを補って余りある迫力の砲撃戦に、日本のVFXも捨てたもんじゃないなぁ、と感心しきりでした。
明と佑馬が先行して新潟に向かいます。旅館の手違いで同室となるなど、王道な展開とやり取りに、ニヤニヤが止まりませんでした。
公安の高畑警部が再登場し、特車二課を上手く使って密輸団を検挙しますが、後藤田とのお互いの思惑が交錯する会話は、「首都決戦」への伏線だったのかなぁ、と今になっては思います…。
第11話はがらっと雰囲気を変え、明の切ない一夜のラブストーリーが描かれました。
“同窓会”というノスタルジックな気持ちを呼び起こして止まないイベントに参加するも、船の出航に間に合わず桟橋で落胆していると、高校時代に友達以上恋人未満な関係だった男が現れます…。
甘酸っぱい想い出が蘇り、束の間の安らいだひとときを過ごすふたりでしたが、年の離れた卒業生と名乗る男が闖入してきたことで歯車が狂い出し、切ない結末へと向かっていきました…。
男の子っぽいキャラの明が、とても女の子みたいでとてもかわいかったです。最高かよ!(笑)
レイバーが欠片も出てこないので、「パトレイバー」を観ているのだということを忘れてしまいそうになりました。最後には青春との“長いお別れ”が待っている、とてもエモーショナルな一編でした。