「良い作品ではあるのだが…」思い出のマーニー 作品に向き合うゆき平さんの映画レビュー(感想・評価)
良い作品ではあるのだが…
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これは、とくに酷評される作品でもないし、悪くはなく良い作品だとは思います
しかし、内容は現実的で深いのに103分で描くには短く、マーニーの方に時間を割きすぎて所々のサブストーリーが薄くなっている印象でした。
特に、義理の母ではない今の母の部分は薄くて、おばちゃんと言っていた娘から初めて母と言われた時の感動が薄くなっていた。
主人公の成長の部分も、丁寧さをあまり感じなかった。
マーニーの部分も、オチが重要ではあるけど、薄くはなっていないが、もうちょっとほしかったし、演出が良くても展開が追いついていなく、別れの部分もなんだか終わりまで急いでる感じがあって展開の雑さを感じてしまいました。
とはいえ、元の原作が良いのでしょうし、演出自体は良いのでラストらへんではウルッとさせられました。
が、やはりサブストーリーに物足りなさを感じてしまったので主題歌も心に響かなかったし、余韻もありませんでした。
とにかく惜しいの一言。
〈宮崎駿〉監督ならもうちょっと描いているはず。そういえば、今作はジブリにあった人間味のあるキャラが、とくにいなかったのもちょっと気になったかな…。
見終わった後、ジブリ映画を見たという感覚もなかったですし…。
だけど、感動はできると思うし、人によっては号泣できる作品ではあるのでレビューは気にせずに自分の目で見て劇場で鑑賞をしてください。
映像はとにかく綺麗ですので。
それにしても、ほとんどガラガラと言ってもいいくらいに観客が少なかったが、今後のジブリは大丈夫だろうか…。それとも自分の所だけ?
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