「思い出のマーニー」思い出のマーニー 星野聖栞(ほしの・せしる)さんの映画レビュー(感想・評価)
思い出のマーニー
文藝春秋さんのご招待で、
「思い出のマーニー」試写会に行ってまいりました。
その物語は北海道ではじまる。
12歳の小さなからだに、大きな苦しみを抱えて生きる杏奈。
同じように大きな苦しみを抱えた少女マーニー。
大人ばかりが取りざたされる現代に置き去りにされた少女たちの魂の救済。
わたしのにも、マーニーはいる。
わたしのマーニーは痩せっぽちの男の子だけれど。
彼もわたしも、ときどきお互いを忘れる。
だけど、また思い出して、以前となにも変わらずに、朝まで話をする。
誰の中にもマーニーはいる。
そして、忘れることはないのだ。
ー永久に。
コメントする