パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニストのレビュー・感想・評価
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パガニーニの天才性がヴァイオリニストのデビット・ギャレット驚愕の演奏と相重なって、音楽映画として魅力大
デビッド・ギャレット作総指揮・主演で、バーナード・ローズ 監督による2013年製作(122分)のドイツ映画。
原題:Paganini: The Devil's Violinist、配給:アルバトロス・フィルム
ストーリー自体はあまり面白くないが、バイオリン奏者デビッド・ギャレット自身によるバイオリン演奏が凄まじく、天才的かつ魅力的で、圧倒された。特に酒場での演奏は意外性もあって唸らされた。勿論、演奏会での演奏も登場の突然性や観客の熱狂的描写も相まって、ギャレットさんの演奏の華麗さも加わり素晴らしかった。彼の演奏によりパガニーニにという音楽家の既存音楽を破壊する様な天才性が、上手く表現されていた。
ジャレット・ハリス演ずる敏腕マネージャーの造型は今一つであったが、ヒロインのアンドレア・デックは歌唱も含めてなかなか魅力的であった。ただ、何と言ってもデビッド・ギャレットのバイオリンに嵌って、彼の演奏動画を漁っている。
監督バーナード・ローズ、製作ロジリン・ヘラー 、ガブリエラ・バハー 、ダニー・クラウス 、クリスティアン・アンガーマイヤー、製作総指揮デビッド・ギャレット。
脚本バーナード・ローズ、撮影バーナード・ローズ、美術クリストフ・カンター、衣装ビルジット・ハッター、編集ブリッタ・ナーラー、音楽デビッド・ギャレット 、フランク・バン・ダー・ハイデン。
出演
デビッド・ギャレットニコロ・パガニーニ、ジャレッド・ハリスウルバーニ、アンドレア・デックシャーロット・ワトソン、クリスチャン・マッケイジョン・ワトソン、ジョエリー・リチャードソンエセル・ランガム、ヘルムート・バーガーバーガーシュ卿。
曲が素晴らしい。
パガニーニのことは知らず何となく見ましたが、曲が良すぎて引き込まれました。
他の人が弾いているのも見ましたが、主演の方の演奏の方がずっと良かったです。パガニーニのことを調べたのでストーリーは物足りなく感じましたが(もっと面白くなる要素あるような…)、演奏がいい、演技もいい、見て良かったです。ハマってよく聞いています。
いやはや…
ヤダー、家で一人で拍手しちゃったじゃないの…演奏が素晴らしすぎて…
最初のただ音合わせしてるだけのシーンで既に驚きだったので、特に見る気もなかったのに結局最後まで見てしまいました。ちなみにパガニーニが俗物なので何度かエロシーンあり。
ストーリーとしてはありがちな話で、実在の人物の話って悲劇的なのばかりなので仕方ないと言えば仕方ないのですが、まぁ見ていて気分の良い話ではないです。パガニーニはアホだし、ウルバーニはクズだし、周りの人間はうぜーし、も~。
でも、それを補って余りある程の音楽の質の高さ。音の良いスピーカー買ってて良かった!
普段は映画のサントラはディズニー映画のくらいしか欲しいと思いませんが、これはサントラ欲しい(サントラ出てないらしい)。
パガニーニ役は、本物のドイツ人ヴァイオリニストのデビッド・ギャレットで(パガニーニはイタリア人ですが)、これが俳優業の初仕事らしいです。見られない程ド下手くそではないですが、上手くもないです。笑
が、演奏時以外は終始ウダウダしてる役なので(笑)自分は大して気になりませんでした。演奏は言うまでもなく、流石の音色です。音楽には詳しくないので技術的な面は知りませんが、とにかく無知でもわかる美しい音!
そして見逃せないのがシャーロットの歌声。序盤で父親のピアノに合わせて練習している時は、そんなに上手くないかなー、おかーちゃんの方が上手いなー、って感じだったんですが、パガニーニと共に舞台に立った時の歌声は、目ん玉吹き飛ぶくらい圧巻です。俳優本人が歌ってるそう。
最初は歌も微妙で、見た目はギリシャ彫刻みたいなのにどこかあか抜けないシャーロットですが、パガニーニと理解し合えてからはぐんぐん愛嬌が出てきて、歌も少女のような清らかな声で、その変化に驚きます。そして更に驚くべきは、ラストのパガニーニと縁を切った後のシャーロット。少女のような清らかな声も可愛らしい表情も消え失せ、重みのある声に仄暗さを感じさせる表情。いやはや、名演技でした。
あ、パガニーニの舞台で、観客の女性達が「キャー!!!!」バタッ…となるのが面白くて。笑
こういう名演奏する人は、今でいうアイドルみたいな扱いだったんでしょうね。クラシックコンサートの演奏中にワーキャー言うなんて今では考えられませんが、これはこれで楽しそう。当時の世相もわかるという意味では、ストーリーも別段ケチをつけるほど悪くないのかも。
とにかくもう「聴く」映画だと思って見てください。普段クラシック音楽系や伝記映画なんぞ見ない!という人も、一度は見てみて良いのではと思います。
自分は『アマデウス』よりこちらの方が好き…いや、単に自分がモーツァルトの曲にあまり好きなのがないので、好みの差かも。『アマデウス』の方がストーリーは良かった気がしますが、音楽が圧倒的だったのはこちらかなと個人的には思っています。
ほとんど演技より画の美しさと演奏を聴かせることに全振りしている作りが、むしろ思い切っていて自分には良かったのかも。最初から最後まで耳が癒されます。
ただ、ギャレットのヴァイオリンの音をCDで、映像なしで聴くと、特に感動はなく、自分は葉加瀬太郎の音の方が好きです。そういう意味じゃ、映画の力が結構凄かったのかも(^^;
とにかく自分はシャーロットを演じた俳優推し…したかったのですが、どうやらあまり主演作はないようで、有名ではないみたいですね。イギリスではドラマに出たり、映画のちょい役には出ているみたいですが…何で?こんなに美人オーラ出せて、演じ分けもできる人なのに???
ぜひシャーロットの歌い分け、演じ分けにも気を配って見ていただけたら。オススメです。
頼む、身体を引き締めてから出直してくれ!
ヴァイオリンを手にしていないデヴィット・ギャレットの演技が、あまりにもあまりにもあまりにもで。「あ"ー」って変な声が出ます。
冒頭、裸のサービスショット、ベッドシーンなんかもあるのですが、体がたるったる!裸になるなら、もっと引き締めようぜ!抱きしめた時に、両手に肉が弛む体って苦手。
ストーリー的にはパガニーニの人生をさらっと軽くなぞりつつ、悪魔的な天才ヴァイオリニストが愛した唯一の女性!という割には、恋愛色は薄めです。
本作は、製作総指揮・音楽・主演がデヴィット・ギャレットなのです。なのでデヴィットのPV的に観るのが正しいかも知れません。
なので一回さらっと観たら、早送り、早送りで、デヴィット・ギャレットの演奏シーンばかり何回もリピートします。
いい映画!というより、いい演奏だったね(笑)が正しい感想かも。
魅惑のヴァイオリニスト…
パガニーニの代名詞とも言えるあの一小説は劇中で一回しか出ないし、ラ・カンパネラも2回程度しか引かず、逆にそれが強く印象に残る形になってるなと思いました。力強い弓の弾きと技巧は素晴らしいの一言につきます!
演奏よかった
演奏がとにかく素晴らしく、映画館の素晴らしい音響で見れてよかった。19世紀の美術もスケール感があってよかった。酒場で即興演奏するところが特によかった。
お話がとてもつまらなかった。テーマが音楽なはずなのに、音楽と関係なく、イギリスの興行師の家計の問題などがだらだらつづいていたところはすごく退屈だった。
「悪魔のバイオリニスト」という原題で、どれほど悪魔的なのかワクワクしたのだが、お金や女にだらしがないだけだった。白い煙を吸っていたのは阿片なのだろうか。特に誰かを泣かせている描写もなく、悪魔と言えるほど残酷だったり無惨である場面はまったくなかった。
マネージャー的存在のあいつは、パガニーニをそれほど自由にもさせず、敏腕さもそれほどでもなさそうだった。
もっと音楽や、悪魔的な側面に向き合って欲しかった。
映画というより
映画というよりドラマな感じでした。
ハイライトは、コンサートのアンコールの後二人が引き裂かれたところだったと思うのですが、その後がやたら長い長い…。
アマデウスほどのユーモアも一切ないし、演奏自体も繊細さを感じられず、見終わった後、少し不快な気持ちになってしまいました。ま、あまり期待せず行ったので、こんなものか…と。
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