「演奏よかった」パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
演奏よかった
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演奏がとにかく素晴らしく、映画館の素晴らしい音響で見れてよかった。19世紀の美術もスケール感があってよかった。酒場で即興演奏するところが特によかった。
お話がとてもつまらなかった。テーマが音楽なはずなのに、音楽と関係なく、イギリスの興行師の家計の問題などがだらだらつづいていたところはすごく退屈だった。
「悪魔のバイオリニスト」という原題で、どれほど悪魔的なのかワクワクしたのだが、お金や女にだらしがないだけだった。白い煙を吸っていたのは阿片なのだろうか。特に誰かを泣かせている描写もなく、悪魔と言えるほど残酷だったり無惨である場面はまったくなかった。
マネージャー的存在のあいつは、パガニーニをそれほど自由にもさせず、敏腕さもそれほどでもなさそうだった。
もっと音楽や、悪魔的な側面に向き合って欲しかった。
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