「アルジェント、老いたり。」ダリオ・アルジェントのドラキュラ イマハアキさんの映画レビュー(感想・評価)
アルジェント、老いたり。
アルジェントがドラキュラを撮っていると聞いてから、超期待して待っていたんだが…。
恐怖演出に全く冴えが感じられない。例えばドラキュラの登場場面にしてもタメがなく、いきなり出てきて流血描写になるとか。かつて、サスペリアやジャーロ物で恐怖を煽りに煽ってショック描写につなげていたあのアルジェントが…。また、耽美的な映像美もみられず、やたら女優がオッパイをだす。イタリア映画らしいとはいえるが、これはアルジェント映画なんだし、「処女の生血」にもはるかに及ばない安っぽさだ。それで思ったんだけど、イタリア映画のプロダクションバリューってかなり低下してるんじゃないか。セットも撮影も安いCGで補完して誤魔化してるみたい。TVフィーチャーみたいだ。一番ズッコケたのは、あの大カマキリで、まんま、でっかいカマキリという発想の貧さ。オヤジのアタマをバリバリ喰らうでもないしCG安過ぎだ。
アルジェント!老け込むのはまだ早いぞ!
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