「ちょっとご都合主義が目立ったかな。」ジュラシック・ワールド 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)
ちょっとご都合主義が目立ったかな。
スティーブン・スピルバーグ監督の「ジュラシック・パーク」シリーズ4作目。今回は、スピルバーグは製作総指揮に回っています。
このシリーズは時代的に一応繋がっているんですね。一応、これまでの話の後の話ということになっていて、過去の事故の話も下敷きにされています。
前作『ジュラシック・パークⅢ』は2001年の公開だったので、14年経過しています。この「ジュラシック・パーク」シリーズは、比較的科学的に正確に描かれているというのがウリでその当時の私達の“常識”とは異なる恐竜の生体を描き話題になりましたが、前作から14年経過し、その時間の分だけ科学も進歩していることから、映画での描き方が科学で解明されていることよりも遅れてしまい科学的には正しい描き方をしていないことから、イギリスの科学者により「残念」と言う指摘を受けていました。
残念といえば、正直言って内容がご都合主義。物語冒頭から途中までは、以前からの時間の繋がりなども説明できて良かったんだけど、そのうちに事件が起きて、中々終息しない辺りから怪しくなります。結局、毒を以て毒を制するって言うことか。酷いな。酷い脚本だと思います。確かに物語中に伏線はあったけど、あれは無いんじゃないかな。
もう一つ酷いと思ったのが、ラストの台詞。「え?これってメロドラマだったんだっけ?」と思ってしまいました。あれは(あれも)酷いよ。
物語の導入がよく、途中まで順調だっただけに残念。