「恐竜の恐竜による観客のための大殺戮ショー」ジュラシック・ワールド ヒートこけしさんの映画レビュー(感想・評価)
恐竜の恐竜による観客のための大殺戮ショー
見世物としての映画であることに一切の迷いが無い。シリーズ4作目にして遂に実現した恐竜の恐竜による観客のための無差別大殺戮ショー!やっぱり映画はスクリーンに"bigger"で"scarier"なモンスターが映ればそれだけで最高!今年の夏休み映画の真打!
主役といっても差し支え無いインドミナス・レックスのビジュアルはもうちょっと遊んでもよかったのでは?とも思わなくもないけど彼女の最期に漂うちょっとした悲哀のようなものがこの作品を味わい深いものにしていると思う。ギリシャ神話におけるプロメテウス的なね
ギリシャ神話におけるプロメテウスと人間の関係が『ジュラシック・ワールド』においては人間とインドミナス・レックス的な意味で。あと『ブレードランナー』においては人間とレプリカントみたいな
ドラマパートは今回も家族がテーマなんやけどそこは正直『1』『3』に比べるとあまり上手くなかった。多くの登場人物がいかにもハリウッド的なロールプレイに終始してしまっている。他にも両親が離婚しそうという件は結局放り投げた印象が残るし…なんてことはどうでもいい!恐竜最高!
予習不要。『ジュラシック・パーク』シリーズは見世物に徹した「バベルの塔」だ…ぐらいの認識があればそれで十分というかそれすら必要ない。いやー恐竜って本当にいいものですね
あとジョン・ウィリアムズのテーマ曲のフレーズが効果的に使われるんだこれが。タッタータッタータララーララッタッター♫ってやつが。その度に最高でした
へえもう続編製作が決まっとんや。人類は一体何度バベルの塔を建てれば気が済むのか…衰えること無き商魂。素晴らしい