「機微とリレーションシップ」her 世界でひとつの彼女 みきねこさんの映画レビュー(感想・評価)
機微とリレーションシップ
クリックして本文を読む
自分のことって一番自分が分からないのでは。
主観的に考えた行動や発言をしてしまいがち。
もちろん自分の人生、生活、感情なんだから
それを味わうべきだし、捉えることはむしろ
客観性に繋がるから良いことだけど、自分を常に
客観的に見て言動をしていたら変になると思う。
彼はOSを通して自分とも他人とも向き合った。
元妻とうまくいかなかったのは何故で、何故こうも
辛く離婚に前向きになれなかったのかを知る。
もちろん元妻も感情のある生き物だし、毎日を
平穏に過ごすなんて当然無理なのだけれど
あのOSに支えられて、OSを通して結局のところは
彼は自分の人との向き合い方を知ったのだと思う。
あのスカヨハの声が堪らなくセクシーでした。
たしかにOSが恋人だなんて他人から見たら
バカにされてしまうのかもしれない。
だけど人間関係って、しかも自分の感情と
付き合いながらの人間関係の構築は時に容易であり
時に難しいことは、誰もが理解が出来るはず。
相手中心に生きてたら自分が壊れるし
その点OSは都合のいい、自分を理解もしてくれ
時に理解してくれない理由を聴覚だけで刺激。
直接的に攻撃してくるわけじゃないから良い。
人同士が全身で相手とぶつかり合うと
主人公みたいに辛い時間が長くなってしまう。
だけど、それが生身だってことなのだと
この作品を通して思い知りました。
明日は周囲に笑顔でいようと思います。
コメントする