劇場公開日 2014年5月30日

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「今回の基本コンセプトは好きでしたが、少しモヤモヤも残る」X-MEN:フューチャー&パスト スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5今回の基本コンセプトは好きでしたが、少しモヤモヤも残る

2016年5月19日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

悪くはない、どころか十分楽しめたのは間違いないところなのですが、シリーズ最高傑作と感じた前作「ファースト・ジェネレーション」と比べれば、一枚落ちるかなぁ。
これは監督がブライアン・シンガーに戻った影響なのかな、この方が監督した前シリーズ時の作品も、基本的には楽しめたけど何か微妙にフィットしない相性の悪さみたいなものを感じたので。
まあ今回は旧シリーズやスピンオフも含めたオールスター的な内容にもなっていたので、表面的にはそれなりに興奮しつつ楽しめたんですけどね、あちらを立てればこちらが立たずな面もあったりで、個人的にはどこかモヤっとした感情も少し残ってしまいました。

勿論、あくまでこの作品は新シリーズの2作目で、メインキャラは若かりし頃のチャールズ、マグニートー、ミスティークの3人だと分かってはいるのですが、でもウルヴァリンの扱いがいくらなんでも中途半端過ぎた印象で、どうにもしっくり来ないんですよね。
逆に今まで描き切れていなかった部分も含めたチャールズとマグニートーの物語に関しては、全て話が繋がった気がしてこちらはスッキリ、ミスティークを絡めた3人の物語は本当に厚みがあって見応え十分でした。

それと基本的にタイムスリップ物は好きなので、過去に戻って未来を変えようとする今回の基本コンセプトは、何気に好みの内容でしたね。
過去パートと現在パートそれぞれでたくさんのミュータントの活躍を見れたのはホント嬉しい限り、でも・・・ほぼ活躍していない方々もいたりで、もっと満遍なく活躍を見たかったなと言うのが正直なところでしょうか。
ハル・ベリーのストームはいくらなんでも扱いが酷過ぎでしょ。

あとインパクト大なクイックシルバーももっと見たかったなぁ、無敵すぎて物語が盛り上がらないから仲間に入れなかったのか?(笑)
まあとりあえず、センチネルに滅亡させられそうな未来を救うべく過去で奮闘するチャールズ達の活躍にハラハラドキドキしつつ、やっぱりマグニートーは・・・的な部分にもニヤリとしつつ、それなりには楽しませてもらいましたが、結局この結末だと前シリーズの存在価値も揺らぐので、ちょっとモヤモヤも残るかなぁ。
まあ何にしても、近々続編があるようなので、そちらに期待します(またブライアン・シンガーが監督ですが)

スペランカー