新しき世界のレビュー・感想・評価
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新しき世界へ‼️
韓国最大の犯罪組織に8年間、潜入捜査を続ける一人の警察官‼️こう聞くと名作「インファナル・アフェア」を連想させるが、今作には「インファナル・アフェア」のようなセンチメンタリズムは無い‼️描かれるのは非情で容赦のない韓国暗黒街の実態‼️主人公のジャソンは兄貴分であるチョンとジュングの跡目争いに巻き込まれる‼️警察はこの機に組織の壊滅を狙う‼️ジャソンの正体を知る警察課長もあくまで職務優先で、ジャソンの犠牲も辞さない‼️そして連絡役の女性警官も惨殺され、同じく潜入捜査官の同僚も殺され、自分の正体を知る者が少なくなった時、ジャソンはある決断をする‼️映画としての優劣はともかく、リアリティは今作の方が「インファナル・アフェア」よりあると思う‼️跡目の候補者を次々と殺害、課長をはじめ、自分の正体を知る警察の人間も殺害、個人データも削除、ジュングとチョンも亡くなった時、会長の椅子に座ったのはジャソンだった・・・‼️ホントに戦慄‼️エレベーターの中でチョンが多数の殺し屋とナイフで対決するシーンは、「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」に匹敵するスゴさ‼️唯一の理解者であるはずの妻も、実は警察から送り込まれた監視役‼️その事をジャソンは知っているのか⁉️そして瀕死のチョンとジャソンが病院で面談した時のチョンのセリフ「俺がもし助かったら、お前はどうする?」‼️たまりません‼️チョンはジャソンの正体をずっと知っていた‼️チョンのジャソンに対する友情から来るこのセリフ‼️ジャソンも胸のどこかにチョンに対する友情を抱えている‼️チョンから送られたペアの高級腕時計‼️それをはめるジャソン‼️そんなチョンへの友情を胸に秘め、会長として生きていくジャソン‼️韓国ノワールの新たな傑作ですね‼️
カン署長がクズでイラつく、ジャソンが可哀想で感情移入した
カン署長がクズでイラつく。自分は安全な場所から内部を引っ掻きましてヤクザよりもタチ悪い。こき使われ続けるジャソンが可哀想で感情移入した。最後は飼い犬に手を噛まれて殺されてざまぁって感じ。自分でもカン署長は始末するね。
チョン兄貴がジャソンを警官だと知り殺さなかったの何故だろう。ジャソンを本当の兄弟と思い情が湧いたのかな。というかヤクザ内でまともなのチョンしか居ないから、余計に良い人に見える。
囲碁の先生がドラム缶詰めされるシーンのチョン、普段の剽軽なジャソンとのギャップで怖かった。ジャソンが殺されるんじゃないかとヒヤヒヤしたわ。
敵全員を排除するエンドは爽快。誰も邪魔者が居ないジャソンだけの天下、まさに新しき世界でタイトル通りの締め方でスッキリ。
【韓国潜入捜査官の、懊悩と葛藤。そして、彼は裏切りと欲望の果てに迎える結末の末、韓国最大の極悪組織のトップに君臨する過程を描いた現在韓国映画を代表する俳優陣を配して描いた作品。】
■韓国最大の犯罪組織の会長が急死し、後継者争いが始まる。
この機に乗じて組織の壊滅を計画した警察のカン課長(チェ・ミンシク)は、7年もの間、潜入捜査官として介入させていたイ・ジャソン(イ・ジョンジェ)に新たな指令を下した。
だが、後継者候補のチェン・チェン(ファン・ジョンミン)と堅い絆で結ばれたジャソンは、非情な警察の命令との間で葛藤していく。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・パク・フンジョン監督らしい、血塗れシーンが序盤から連続して続く。
・潜入捜査官イ・ジャソンが、徐々に犯罪組織に魅入られて行く姿と、警察のカン課長の姿の対比が効果的である。
・イ・ジャソンは、捜査側のミスにより、同じく潜入捜査をしていたドラム缶に入れられた女性女性刑事を、容赦なく撃ち殺す。
ー このシーンから、彼の警察官としての矜持が崩れて行くのである。-
・チェン・チェンも、エレベーターの中で殺される。
ー 更に、トップを目指していたイ・ジュング(パク・ソンウン)も、イ・ジャソンとカン課長の情報提供により、警察に収監され、獄を出た後に青空の下、煙草をふかしながら、殺される。-
<今作は、韓国の演技派スターが共演がする中、極悪なる犯罪組織ゴールド・スター壊滅のため、長年潜入捜査していた男が、自らの葛藤を克服し、ゴールド・スターのトップに君臨する過程を描いた作品である。
パク・フンジョン監督の、脚本が冴えわたる人心の変遷を描いた作品である。>
前にしか進めない…
ヤクザ組織に潜入して8年。これで終わりと言いながら、上司に脅され、更なる捜査を求められ、命の危険にさられる。身も心も限界だったろう。イ・ジョンジェの苦悩の表情、ラストの悪の道に進む覚悟を決めた表情は好演だった。クセの強いそれぞれのキャラクターを演じたチェ・ミンシク、ファン・ジョンミン、パク・ソンウンも熱演だった。ヤクザ映画ならではの残酷さ、恐怖、潜入捜査モノの緊張感、見応えがあった。
新世界の先に…
韓国の犯罪組織に潜入し8年が経ったジャソン。いつ終わるかわからない潜入捜査に苦悩する姿、インファナルアフェアに似ている。
差別化という点では警察での上司、ジャソンを逆らえない犬として飼い慣らすカン課長のクソ野郎っぷりも良いけど、
やはり組織のナンバー2であるチョン・チョンを演じる、ファン・ジョンミンの存在が大きい。
本来なら敵の立場だが、兄弟のように信頼してくれるチョンに罪悪感を感じ葛藤、ジレンマに陥る主人公に観ているこっちも辛くなる。
普段は明るくてちょっとウザい、だけど、なんだか憎めない感じなんだけど、時折見せるダークな狂気のギャップがさすが。警察関係者を殺すシーンはヒヤヒヤした。
チョンの死によって決意を固めるジャソン。
不都合な人物の大粛清、ゴッドファーザーを彷彿とさせた。
美しい人々
潜入捜査って必要なのかな、って素人は思ってしまう話ではあります。あまりの怖さに途中で棄権しようかと思いつつ、まさに歯を食いしばってみたら、意外な友情と信頼が待っていて、涙すら流してしまうほど、タッチーな映画でした。とにもかくにも様になる美しい人々です。
韓流インファナルアフェア
所謂、ヤクザ潜入捜査もの映画です。
昔「インファナルアフェア」を見た時の衝撃が甦りました。
しかし今回はジャソンとカンは主従関係で、
ジャソンに選択の余地はなく操られるだけ。
ジャソンは辞めたくて仕方がない。
嫁、子供と普通に暮らしたい、と望んでも、
実はその嫁もジャソンの監視役という、
(ジャソンはそれを知らない)
八方塞がりなジャソンに序盤は同情します。
見所は、ジャソンのボス:チョンチョンが、
自分の仲間の中から警察の回し者を見つけて、
それをジャソンに報告する時。
ジャソンは顔面蒼白で聞いていると、
「え、お前も警察関係者?」
と、ジャソンじゃない側近がぶち殺されます。
ここは久々に手に汗握りました。
完全な警察の「犬」になっていたジャソンが、
カン課長から「新世界計画」の全貌を聞き、
憤慨しながらも何かを決意してから、形勢が変わります。
「過去最高にサイテーなチェミンシク」カン課長も、
その上司の局長も、
警察の計画に乗った組織のNo.2も、
チョンチョンのライバル、ジュングも、
全て見事な大粛清。
そしてジャソンはトップに登り詰める、という、
序盤の同情を返せ、と言いたくなるジャソンの大逆転。
ここで、奥さんもやっちまうのか、とか、
「トガニ」のクソ校長もやっちまえ!、とか、
雑念で萌えてました。
何れにしてもジャソンの成り上がりには、
警察からのヒドイ扱われ方からよくぞここまで、
と溜飲が下がる一方、
ジャソンは完全にやくざになり「新世界」に踏み込んだ、
と寂しさも虚しさも感じるラスト間際。
チョンチョンはジュングの手下に殺されますが、
その事切れる間際にジャソンに、
実はジャソンが警察だと知ってた事を(遠回し)に告白。
何故ジャソンを処分しなかったかは、
ラストのジャソンの回想シーンから分かります。
なるほど、BL要素高いです。
チェミンシクは史上サイテーでしたが、
(タバコ辞めたシーンは良かった)
イジョンジェは史上サイコーでした。
熱かった
主人公の仲のいいヤクザが三浦洋一のような自由を感じさせる陽気なキャラの割にかなりの大物でとても魅力的だった。主人公との熱い友情ぶりは泣けた。
他の登場人物が、役者にあまりなじみのないせいか、覚えられなくて、特に会長候補だった男がなかなか把握できず物語において行かれ気味だった。
主人公の私生活ぶりなども描きこんで欲しかった。こんな人近くにいたら嫌だな~というような、もっと恐ろしいヤクザが見たいような気もした。
中国のハッカーの腕がよすぎるのか、警察のプロテクトが弱すぎるのか情報漏えいしすぎだし、倉庫の場面が怖すぎた。
潜入捜査とは言え、相当数の殺人にも手を染めていて大変な仕事だなーと思った。その間、警察から給料は出ていたのだろうか。
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