新しき世界のレビュー・感想・評価
全53件中、21~40件目を表示
素晴らしき世界
面白い!
これぞノワール!これぞ男の世界!これぞ男の友情!
痺れた。
前半は組織の状況と、チョンチョンの人柄で
伏線を張っといて、
チョンチョンいい奴じゃん、
コイツが次のトップで良いじゃん!と思わせてからの、
警察の手に踊らされて、
豹変すると言うかヤクザの素の部分の恐ろしさを見せ、潜入がバレたのか?と言う緊迫の場面は
ジャソンばりに脂汗が出た。
そこからの組織内の抗争も凄まじかった。
ストーリーはそんなに難しい物でなく、
警察の絵図の通りヤクザが踊らされて行くので、
何が正しくて何が悪なのかは分からなくなるけど、
とても見やすかった。
ノワールの世界の中でチョンチョンとジャソンの
友情だけが信じられる唯一の物として描かれていて、
特にチョンチョンからジャソンに対しての友情には
泣けた。
ジャソンも手を握るなりリアクションをしてあげて欲しかった。
ジャソンが覚悟を決めてからの展開も良かったし、
オチのつけ方も、こうでなくちゃ!と言う物で
とても良かった。
8年間、潜入捜査官ジャソンに指示を与えるのはカン課長(チェ・ミン...
8年間、潜入捜査官ジャソンに指示を与えるのはカン課長(チェ・ミンシク)。何度か直接話もするが、このままヤクザのトップになっていいんだぞ、などとほのめかしたりする。現職のソク会長が謎の事故死を遂げたために、後継者争いが表面化していて、チャン・チョンとイ・ジュングとの対立が裏取引や裏情報などで暴行・殺人が行われる残虐な世界。
一見クールで抗争を見守っているジャソン。このため観客の目はいつか警官の心を取り戻して暴力団組織を壊滅させるのだろうと期待させるのだが、意外な展開を見せてくれる。チョン・チョンには中国人ハッカーを使ってジャソンの情報も入っていたのだが、彼はジャソンの素性がわかってもジャソンを始末することなく、それがジャソンの気持ちを固めたのであろう。敵対するジュングや引退しかけたスギなども次々と殺害し、会長にのし上がったのだ。あっけない幕切れだったが、もっと心理変化をわかりやすく描いてくれれば映画としても極上のものになったかもしれない。
また、イ理事とイ・ジュングという顔も似た俳優を使ったため混乱を招いたし、囲碁の先生や妊娠している彼女とか、ややこしい配役は否めない。そして、その彼女ってカン課長の指示で近づいたんだから、やはりもう一つ展開があってもおかしくないのに・・・
恐ろしいヤクザの世界
ヤクザの世界を見せていただきました。好きな俳優が揃っていたこともあり、最初からグイグイ引き込まれました。ヤクザの世界と言っても、むしろ韓国ノワールにしては暴力少な目かもというレベルで、エロは出てきませんので女性でも楽しめるヤクザ映画ではないかと思いました。
これぞ、男の世界!
神映画
なるほど面白い。ゴッドファーザーとは比肩すべくもないけど、日本の安...
中々飽きないストーリー。
ヤクザ映画は、もはや韓国の時代か?
あ〜、面白い映画だった。
いろんな人がコメントしているように、ヤクザ映画の代表とされるような作品の要素がたくさん盛り込まれている。警察の潜入捜査もの「インファナル・アフェア」、家督争い「ゴッド・ファーザー」「仁義なき戦い」、内部紛争を影で操る警察「アウト・レイジ」などなど。コレだけの内容で面白くないワケがない!
更に面白い要素としては、「オールド・ボーイ」のチェ・ミンシクがいい感じの老獪っぷりで食えないヤツな点、No.2の権力者のチョン・チョンが愛嬌たっぷりでカワイイヤツな点、ゴアシーンでの演出、など。
最後までどうなるかわからず、ハラハラドキドキして観れました。ヤクザ物が好きなら、是非見て欲しい作品。
萌えヤクザ映画
生き残るための選択
監督自身が明らかにしているが、パク・フンジョンは『ゴッドファーザー』(フランシス・フォード・コッポラ)、『インファナル・アフェア』(アンドリュー・ラウ、アラン・マック)、『エレクション』(ジョニー・トー)といった東西の傑作がお気に入りだそうで、乱暴な言い方をすれば、本作はこの3本(どちらもシリーズ)のいいとこ取りという言い方も出来るだろう。
警察の潜入捜査官という設定は『インファナル・アフェア』だし、真っ当な堅気の世界と犯罪組織という裏の世界の間で苦悩するジャソンのキャラクターは『ゴッドファーザー』のマイケルを思わせる。組織の後継者争いの血生臭さは『エレクション』だ。
しかし、本作はただの物真似ではない。
この作品の非凡さは、三つの作品の設定やキャラクターを借りつつも、まったく新しい、パク・フンジョンオリジナルの作品を作り上げていることだと思う。
本作をオリジナル足らしめている最大の要因は、ジャソンの運命を決めることになるチャン・チャンというキャラクター。
彼と、彼の行動が、
まさにジャソンに生き残るための選択をさせるのだ。
イ・ジョンジェ、チェ・ミンシクという安定安心の二人に加え、チャン・チャンを演じたファン・ジョンミンが素晴らしかった。
軽さ、強かさ、温かさ、狂気、情。ひとりの人間の中の複雑な感情、性格を見事に体現していた。
老獪な警察幹部、日和見な組織の理事たち。男たちの表情の捉え方、撮り方に痺れる。
監督自身による脚本は勿論のこと、ストーリーが収束していく終盤のシーンの繋ぎ方、編集の巧さにも唸った。
今作は三部作の二作目として製作されたという。6年前のジャソンとチャン・チャンの姿は一作目に繋がる布石だろう。
新たな傑作シリーズ誕生の予感である。
収束の仕方が好き
近年代表の一本!完成度の高さに驚きました
チェミンシク
兄貴の人間業。
韓国映画の勢いに拍車をかける完成度の高さには舌を巻く。
「インファナル・アフェア」かと思えば「ゴッド・ファーザー」であり、
日本人に「仁義なき戦い」を彷彿とさせるヤクザ映画の決定版。
それを今の時代に復活させるとは大したもの。
こりゃいただき♪とばかりにハリウッドが手を出したのも頷ける。
個人的にかなり苦手な分野ながら、あまりの面白さにラストまで
スクリーンに釘付け凝視。主人公3人の激突共演もお見事だが、
とにかく脚本の大勝利。使い古された物語に、華僑系や朝鮮族を
ふんだんに取り入れて新味を出し、二転三転する展開に主人公が
最後の決断を鮮やかに決めた直後の過去のモノローグに号泣。
ここで初めてタイトルの意味がドーンと迫ってくる巧妙な決め技。
潜入捜査官役イ・ジョンジェ、上司役チェ・ミンシクを凌ぐ印象を
残した、チョン・チョン役ファン・ジョンミンの演技は圧巻の一言。
生きざまそのものが「男」であり「兄貴」であることに人間業を見た。
全53件中、21~40件目を表示