「韓流インファナルアフェア」新しき世界 クリストフさんの映画レビュー(感想・評価)
韓流インファナルアフェア
所謂、ヤクザ潜入捜査もの映画です。
昔「インファナルアフェア」を見た時の衝撃が甦りました。
しかし今回はジャソンとカンは主従関係で、
ジャソンに選択の余地はなく操られるだけ。
ジャソンは辞めたくて仕方がない。
嫁、子供と普通に暮らしたい、と望んでも、
実はその嫁もジャソンの監視役という、
(ジャソンはそれを知らない)
八方塞がりなジャソンに序盤は同情します。
見所は、ジャソンのボス:チョンチョンが、
自分の仲間の中から警察の回し者を見つけて、
それをジャソンに報告する時。
ジャソンは顔面蒼白で聞いていると、
「え、お前も警察関係者?」
と、ジャソンじゃない側近がぶち殺されます。
ここは久々に手に汗握りました。
完全な警察の「犬」になっていたジャソンが、
カン課長から「新世界計画」の全貌を聞き、
憤慨しながらも何かを決意してから、形勢が変わります。
「過去最高にサイテーなチェミンシク」カン課長も、
その上司の局長も、
警察の計画に乗った組織のNo.2も、
チョンチョンのライバル、ジュングも、
全て見事な大粛清。
そしてジャソンはトップに登り詰める、という、
序盤の同情を返せ、と言いたくなるジャソンの大逆転。
ここで、奥さんもやっちまうのか、とか、
「トガニ」のクソ校長もやっちまえ!、とか、
雑念で萌えてました。
何れにしてもジャソンの成り上がりには、
警察からのヒドイ扱われ方からよくぞここまで、
と溜飲が下がる一方、
ジャソンは完全にやくざになり「新世界」に踏み込んだ、
と寂しさも虚しさも感じるラスト間際。
チョンチョンはジュングの手下に殺されますが、
その事切れる間際にジャソンに、
実はジャソンが警察だと知ってた事を(遠回し)に告白。
何故ジャソンを処分しなかったかは、
ラストのジャソンの回想シーンから分かります。
なるほど、BL要素高いです。
チェミンシクは史上サイテーでしたが、
(タバコ辞めたシーンは良かった)
イジョンジェは史上サイコーでした。