「エンドロールが匿名希望って」アクト・オブ・キリング じじいラッパーさんの映画レビュー(感想・評価)
エンドロールが匿名希望って
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主人公のアンワルコンゴは若い頃、プレマン(フリーマンが訛ったもの)と呼ばれる街のゴロツキで映画館のダフ屋みたいな事をしていたが、1965年のスカルノ大統領失脚後の共産党狩りで1,000人ほど殺した事で英雄的な扱いを受けている人物。
副大統領や新聞社の社長とも普通に会っているが、そんな偉い人たちもアンワルコンゴを粗末には扱わない。
共産党狩りは彼らが主導した虐殺だからである。
そこが、日本との1番の違いで、彼等プレマンは選挙に出たり、認められた存在であること。そんな彼らが市場の店主をゆすって金を巻き上げている。
強かん、強盗、人の殺し方を自慢げに語る。
そんな彼らが知恵と人脈を結集して映画をつくるという。
まるでドラマの中の様な、あり得ない状況はドキュメンタリーかどうかわからなくなってくる。
ラストシーンの後のアンワルコンゴがどうなったのか知りたい。
革命の恐ろしさを目の当たりにした凄い映画である。 84点
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