「法で裁かれるよりも苦しい罰」アクト・オブ・キリング GreenTさんの映画レビュー(感想・評価)
法で裁かれるよりも苦しい罰
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自分がアメリカ映画や音楽を平和の象徴として愛してきた若者だったので、主人公たちのように、欧米のエンターテイメントを規制し、国民が貧困にあえぐような政策をする共産主義撲滅のための人殺しを、「人民を解放するために必要なことだ」と正当化することなど、簡単に出来てしまったのではないかと思った。虐殺の様子の演技は稚拙でバカバカしいのだが、それでも段々と上手になって行き、上手くなればなるほど本人たちが自分の行動を正当化できなくなっていく様が非常に興味深かった。この人たちは殺人を法律で裁かれることはなかったが、死ぬまで罪の意識にさいなまれるのは、法で裁かれるより辛い罰だと思った。
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