くまのアーネストおじさんとセレスティーヌのレビュー・感想・評価
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【孤独な音楽家のくまと、絵の好きな小さなねずみの女の子クリスティーヌの出会いと冒険を描いたハートウォーミングアニメ。オジサンが見ても面白かったよ。】
ー 今作はベルギーの絵本作家、ガブリエル・バンサンの世界的な人気シリーズなのだそうであるが、恥ずかしながら全く知らず。
けれども、水彩画にような絵が魅力的な作品でありました。-
■アーネストおじさんは大きなクマの音楽家。ある日空腹でゴミ箱を漁っていた彼は、そこで小さなねずみの女の子・セレスティーヌを見つける。この出会いをきっかけに、異なる世界に住む2人の間に不思議で温かい友情が芽生えていく。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・ねずみの仕事が、抜けた歯を集めて歯医者で使うとか、設定が面白い。
・アーネストおじさんも、セレスティーヌもいつの間にか、警察に追われている身になってしまって、二人とも捕まってしまい裁判にかけられるのだが、心やしい二人は火事になった裁判所で、自らを裁こうとした裁判官を助けて、恩人とされるんだよね。
<そして、大きなくまと小さなねずみは、一緒に山小屋で暮らすのだけれども、この作品の魅力は、何よりも優しいタッチの水彩画の様な絵ではないかなあ。
お子さんが見たら、どう感じるのかな。オジサンは面白かったよ。じゃーね。>
高畑勲を彼はリスペクトしているのか? 凄いアニメーションと思うのだ...
高畑勲を彼はリスペクトしているのか?
凄いアニメーションと思うのだが。見せ方も色々工夫している。影を使ったり、色を淡くしたり。二次元のアニメーションを基調として、その筋を外していない。そうであるならば、CGとの融合で大変に良い作品に仕上がっていると言える。
傑作だ。
原作者は女性ですね。
ガブリエル・バンサンで20年前に亡くなってます。どこかで原画展とかやらないかなぁ。この作品の凄い所はそこから始まる。しかし、残念な事だが、商業的に取り上げて貰えない。残念な事だ。つまり、ネズミと言うキャラクターがいけないのかもしれない。クマもいるしね。アメリカ資本には勝てないつう事だ。
ある知り合いの司書が『アンジュール ある犬の物語』を選書していたのを思い出す。
独特の絵柄に妙ななつかしさを感じ
少しだけペシミスティックなファンタジー。動物を擬人化して不思議な関係を描いてあります。入り込んで見いるでもなく、何も考えずにぼーっと見ていられるようなアニメで、なんだか癒された気分になりました。
2020.4.25
くまって本当に怖いの。
地下のネズミの世界と地上のくまの世界。
小ちゃくて可愛いネズミのセレスティーヌ。大きくて楽器を弾けるくまのアーネスト。何処となく優しい。
セレスティーヌは絵をかくことが大好き。アーネストは音楽を愛している。お互いに相手の良いところ認めて二人で楽しく暮らす。
相手を怖いと決めつけないこと。そして相手の良さを認めることが平和の第一歩かな。
絵のタッチが柔らかく優しい。夢のあるアニメーションです。フランス映画らしい。
ディディール!
かわいらしい動物アニメ、じゃ片付けられない、ディティールの細かさ。
セレスティーヌの機転、アーネストの思い切りの良さ、この名コンビのバランス感素敵。
くまとねずみという異種コンビがなかよしっていう設定がもう本当にいい。
動物のジャンルごとになんとなく住み分けがされている設定というのも面白い。
実際は盗みとかやっちゃってるので罪に問われて当たり前なのだけど、命がけで裁判長救ったという努力がかわれて2人とも無罪放免。めでたしめでたし。ちょっと泣いちゃった。
中々シビアなお話
「エルネスト」としか聞こえないので「アーネスト」と字幕で出るたびに引っかかる。フランス語のセリフは意味はわからないが非常に耳に心地よく、特にセレスティーヌの声が好き。水彩画風のアニメーションもなかなか良く、特にそれを思いっきり意識させるあのシーンは素晴らしかった。
クマとネズミには何か隠喩があるのかもしれないが、ベルギーだからオランダ系とフランス系?いや違うのかな。
ただかなり厳しい環境だったとはいえストーリー中「えっそれでいいの?」と思う所もあったのでちょっと低めの評価。ミステリ作家という認識だったダニエル・ぺナックが、脚本の1人にクレジットされていてへーと思った。
クマのおじさんとネズミの少女
フランスのアニメーションで絵のタッチがとても優しく、ほのぼのとした物語にマッチしている。
地上はクマ、地下はネズミと住み分けされている世界で、二つの世界はマンホールでつながっている。
互いに敵視していたが、ネズミの少女がクマのおじさんを助けたことから・・・。
背景はデフォルメされ、水彩画風の登場人物が浮き上がってくる。
絵の上手なセレスティーヌ、音楽を奏でるアーネスト。クマの世界とネズ...
絵の上手なセレスティーヌ、音楽を奏でるアーネスト。クマの世界とネズミの世界、そのどちらからもはぐれてしまっている二人。二つの世界はすぐには相容れない世界だけれど二人なら狭間の世界で生きられる。「君と一緒に暮らしたい」の二人の気持ちが。
水彩画のような絵も、音楽もなんて素敵!
友だち
ベルギーの絵本作家の代表作シリーズを映画化したフレンチ・アニメーション。
「アナと雪の女王」「風立ちぬ」と共に2013年度のアカデミー賞長編アニメ映画賞にノミネート。
見ながらそのまま眠りたくなってしまった。
つまらないからじゃない。
この画、内容、作風、全てがあまりにも心地良すぎて。
まず、その画のタッチ。
まるで絵本がそのまま動いてるよう。
温もり豊かで、ああ癒される…。
話もとてもシンプル。
くまのアーネストと小ネズミのセレスティーヌの友情物語。
腹ペコなアーネストが、ゴミ箱に閉じ込められていたセレスティーヌを食べようとした出会いから始まって…。
映画の始まり、小ネズミたちは、くまは自分たちを食べる怖い存在と教え込まれる。
くまと小ネズミ。
食う者と食われる者。
まるで違う二匹に芽生えた友情を通して、立場も種族も関係ない、分かり合える事が出来る、友達になれる事を素直に教えてくれる。
とにかく、二匹のやり取りにほっこり。
基本子供向けのようであるが、所々の笑いもドタバタ過剰にではなく何処か上品さも感じ、特に大人にとっては温かく染み入る。
本サイトでもY○○○○!でもそれぞれレビューは一件だけ。
見逃すのはもったいない秀作アニメーション!
二匹の物語の続きがまた見たい。
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