「健気な救世主」オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主 arakazuさんの映画レビュー(感想・評価)
健気な救世主
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死者や惨劇の匂いを嗅ぎつける“ボダッハ”が見えてしまうという特殊能力を持っていることを除けばごく普通の青年オッド・トーマスが惨劇から救おうとするのは自分の生まれ育った小さな街なので、話も小さくまとまってしまった印象はある。
しかし、オッドが未然に防ごうとする悪魔崇拝の人間(よりによって警官)によるショッピングモールでの銃乱射や爆弾での大量殺人犯罪は、残念ながらとてもリアリティがあるし、それに一人で立ち向かう健気なオッドを素直に応援する気持ちになれる。
ごく普通っぽいアントン・イェルチンもオッドにピッタリだし、ストーミーとオッドの可愛らしいカップルもその幸せを願わずにいられない!
(にもかかわらず、切ないラスト!)
ただ、ちょっと残念なのは、脚本がオッドのモノローグに頼りがちなのと、台詞に面白みのないこと。
ウィレム・デフォーが、オッドの後ろ盾とも言うべき、ごく真っ当な警察署長を演じていて新鮮!
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