「脚本が面白かったー!」オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主 snowwhiteさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0脚本が面白かったー!

2023年4月24日
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死者が見える青年。それを知っているのは警察署長と可愛い彼女だけ。

ある日夢を観る。この街でテロが起きて多くの人が死ぬという夢だ。

主人公が働いてるコーヒーショップに死霊が沢山集まって、お客の一人に取り憑いているのを見て、夢が正夢になろうとしているのを知る。このままでは多くの人が死ぬ!!

(以降ネタバレあります。)
死霊がハリー・ポッターに出てきたデスイーターを透明にしたみたいなので虫みたいに飛び回って集まってくるので気持ち悪かった。

主人公は知り合いの署長にテロが起こることを伝えるが中々動いてくれない。死霊が取り憑いていた客が事件を起こすのだと思い彼女と色々調べるがその客は殺されてしまいテロ犯ではなかった。

あと1日で爆発が起きて3000人が死ぬことになるので夢に出てきたことを手掛かりにあちこち探し回るが見つからない。もう一人夢を見たというシングルマザーを訪ねて夢について聞き出すと場所が思い違いだったことが判明。

警察署長の部下の警官が最初に出てきた時から怪しい。言動がおかしすぎてすぐに犯人はこの警官かしら?と気付いてしまった。B級感満載!笑

可愛い彼女が危ないと知り急いで駆けつけてテロ犯(と思われた人物)を銃でやっつけて彼女を救った。やれやれと思ったのも束の間、死霊が沢山出てきた!まだ終わってないっ!!

爆発はまだ起きると知り、探し回ってトラックに仕掛けられた多くの爆弾を発見。もう爆発まで時間がないのでトラックを運転して人々から離れた場所まて運ぼうとしたがあの警官が邪魔をしてくる。警官に撃たれそうになりながらトラックを運転して爆発寸前に脱出。警官は車と共に死亡。
主人公は大怪我を追い病院に運ばれるが意識が戻らない。彼女はずっと心配して病院に付きっきりだ。

やっと意識が戻り退院すると、街を救ったヒーローとして大人気になる!

愛する彼女と2人で幸せな日々を過ごすが…。署長が訪ねて来て「もういいんじゃない?」ここで思わぬ事実が判明する…。

ハラハラ、ドキドキ面白かった。主人公が幽霊を見た時に、それが幽霊なのか生きている人なのか見分けが付かないという設定が絶妙だった。この設定が本作をより複雑にしていた。面白かった。

ラストは切ない展開。涙💧。このラストがこの映画をとてもいいものにしている。おもしろい

(余談)
主役のアントン・イェルチンはソビエトのロシア系ユダヤ人の両親の下、ソビエト(ロシア)で生まれた。両親はフィギュアスケート・ペアの選手でソビエトで人気であったが、ユダヤ人であることを理由にオリンピックに出して貰えなかったので
アントン生後6ヶ月の時に家族でアメリカへ移住。アメリカ国籍となった。

🎦オッド・トーマスの4年後、アントンは自宅で自分の自動車と郵便受けとの間に挟まれた状態で死亡しているのが発見された。27才であった。

自宅から門まで坂になっていて自動車の不具合により動き出した事故とのこと。この自動車は不具合により既にリコールされており、アントンの所に通知が届いたのは事故後一週間であった。もう少し通知が早く届いていればいい作品をもっと生み出せたであろうに残念である。

因みに🎦オッド・トーマスの翌年に作られた🎦君が生きた証もアントンが凄くいい!

snowwhite