「最初『情婦マノン』を思い出した」幻の薔薇 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
最初『情婦マノン』を思い出した
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単純な個人的物欲の顛末を描いた話では無いと思う。
最初、情婦マノンを思い出した。でも、終わりが現代になっている。それで、アレ!と感じた。人間の欲望の破滅ではなく、
これから社会の行く末をこの監督は描きたかったと僕は確信した。では、何のこれから?
情婦マノンの終わり方を連想して、資本主義の終焉じやないかと感じた。
全ての物をお金に置き換え、社会はそれを元に回っていく。つまり、人間の性がそれに重なると、物欲と言うものが生まれ、終止がつかないまま育って行く。終わりは何処にあるのか?
それは、過去の事ではなくこれからの事。戦後のフランス社会に生を受けた一人の女性の半生を題材にして、資本主義の終焉を描きたかったのでは無いだろうか?道に迷うな姿はまだ終焉は迎えていないのだろう。僕は単純にそう解釈した。
解釈は兎も角、傑作だと思う。
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