劇場公開日 2014年6月28日

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「嗅覚をも刺激する作品」収容病棟 Noriさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0嗅覚をも刺激する作品

2014年7月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

寝られる

撮影・編集する過程で、監督の手は間違いなく入っているのだが、何かを仕掛けたり煽ったりすることなく、静かに、淡々と、カメラを回していく。

王兵監督の作品はどれも長くて、知的耐性のない私は必ず寝てしまうのですが、それでもなお、訴えてくるものがあります。

この作品において、描かれている、精神科病棟の社会的入院という現状は、日本も例外ではありません。
限られた資源(人・金ほか)をどう振り分けるか、社会がどう対処するか(受け入れるか)。

自分がこの病棟に収容されたら、と思うと、叫び出したい位の絶望を感じるのでした。

Nori