劇場公開日 2014年6月21日

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「飾りじゃないのよ、クロスは。」聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY 智哉さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0飾りじゃないのよ、クロスは。

2014年6月26日
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鑑賞方法:映画館

単純

この採点は美麗で素晴らしいCGアニメーションと、日本の至宝・YOSHIKIに捧げる。

見心地として、どんぶりの中に良かれと思って何でもかんでも食材をぶち込んだ挙句、それをムリヤリ喰わされた様な感覚。

最初は「美味いかな?」と感じるも、詰め込まれた食材の中には牛肉もあればプリンもあり、魚もあれば果物もあると言っためちゃくちゃな食感だった。

一輝がただの出オチ。
辰巳がハゲていない。
消耗品の様に扱われる黄金聖闘士。
声優贔屓の三流シナリオ。

何故だ?これだけセリフ量も過剰で中身も薄っぺらいなら、アニメーションでやる必要など皆無だろう?
映像のある朗読会を見ている感じだった。

それでも、クロスがちゃんと戦闘用強化服の様にスタイリッシュな機能美としてのカッコ良さを表現していたのは良かった。
原作ではクロス着用でも顔面ガラ空きだったその防具としての甘さをカバーする様に、「シャキン!」と言う効果音と共に、マスク部分が顔全体を覆うフェイスガードとして機能する新解釈の映像表現は素晴らしかった。

聖闘士星矢にストーリーはない。
あるのは小宇宙、ただ一つ。

智哉