「ブラピが神様に見えました」それでも夜は明ける talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
ブラピが神様に見えました
人間と自然を自分の所有物にできると思ってる人間とそれに苦しめられた歴史、でも終わっていなくてまだ続いている。
美しい自然、緑したたる風景の中で虫の音や鳥の囀りが聞こえる。日の光も夕陽も美しい。そんな自然の中で働く人々。一見、美しい絵画のようだ。でもちょっと視線を動かして見えるのは、鞭で打たれ肉が裂かれ血だらけの背中や木の枝から首を縛られてぶら下がり爪先をどうにか地面に触れるようにして放置されている人たち。
空気も土も植物も水もすべてがすべての人間にとっての賜物で、誰一人として所有できない。所有欲から人間はいまだ自由になれない。全てを破壊しつくすまで続くのだろうと半分思い、今がやめられる時なのかも知れないと半分思いたい。
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