「名優の演技が、泣かせる」ダラス・バイヤーズクラブ nagiさんの映画レビュー(感想・評価)
名優の演技が、泣かせる
マシュー・マコノヒーの素晴らしい演技を追って、本作に辿り着く。20kg近い減量をして撮影に挑んだのは有名な話だ。
しかし鑑賞後、私を最も驚かせたのは、マコノヒーではなかった。エンドロールに「ジャレッド・レト」とある。え!?ジャレッド・レト出てたっけ?と思ってしまった。彼といえば、最近では『ブレードランナー2049』で神をも思わす盲目の科学者、『スーサイド・スクワッド』ではジョーカーを演じて話題になった、カメレオン俳優だ。レイヨン、彼だったとは気がつかなかった...カメレオンにも程がある!
真に素晴らしい俳優は、そのキャラクターに鑑賞者を没入させ、演者が誰であるとか、そんなバックグランドを思うほどの余裕を与えないのだろう。レイヨンには誰しも心を掴まれ、泣かされただろう。久しぶりにやられた。ジャレッド・レト、本当に素晴らしい。
マシューとジャレッド、2人の名演だけでも見る価値は大いにある。いや、見るべきである。ストーリーは2回目から深く噛み砕くことにして(内容が良いのは分かりきっていることだし)今は彼らの好演の感動に浸ることにする。
コメントする