「主人公の変化の様子がすごい」ダラス・バイヤーズクラブ movie mammaさんの映画レビュー(感想・評価)
主人公の変化の様子がすごい
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場末感漂うカウボーイだが、意外と素直にHIV陽性を受け入れて、一見不向きな図書館にこもって治療薬について調べたり、まっすぐだった。急な余命宣告を前にして、生きる事に貪欲に、HIVになる前よりも更生した生活を自ら送っている。副作用の大きな認可薬よりも海外の認可外の効果のある薬を求めて手段を選ばず密輸するうち、いつの間にか、人の為も思いながら行動するようになっていく。主人公が1作品の中で、顔つきや顔色や体型まで、病状や心情に応じてビジュアルもころころ変わっていく。医者や役者よりも、命がかかっている患者の方が余程知識に富んでいる。
荒くれた弟とは違い警官の道を進みながらも、弟を優しく見守りピンチを救う兄の存在がとても温かかった。
当たり前の日常が脅かされる不健康は恐ろしい。
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