「お得意の復讐モノだが」母なる復讐 クリストフさんの映画レビュー(感想・評価)
お得意の復讐モノだが
韓国得意の復讐モノ。
邦題も好評だった「母なる証明」に寄せている。
テーマは「未成年性犯罪者の軽い量刑」なので、単純な復讐モノではないが、同じ内容の映画としては「さまよう刃」(韓国版)の方が面白い。或は、復讐の描き方としては「狼の死刑宣告」に似ているので、この映画のローテンションより、イケイケな感じで描いた方が良かった。
冒頭で離婚して、夫の弁護士と接見までした振りがあり、「全員死刑にしたい」とまで言ったのに、結局それかい!、という流れが掴みにくいプロット。この母が次に会うだろう人が予想と違い過ぎていたり、偶に差し込まれる開店前の喫茶店とかラストの空のカットは必要性を感じない。話も撮り方もキレが感じられない。
つまらなくはないけど、惜しい作品。
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