「若さゆえの過ちと命の儚さ。テイストは昭和・キャストは平成の物語。」ホットロード 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
若さゆえの過ちと命の儚さ。テイストは昭和・キャストは平成の物語。
【賛否両論チェック】
賛:思春期の揺れ動く感情や、抑えきれない衝動を、見事に体現。命の尊さを伝える展開にも好感が持てる。
否:台詞がかなりクサく、登場人物達もクセがありすぎるので、苦手な人は苦手かも。終わり方はやや消化不良で、若干のダラダラ感が否めない。
さすが昭和の少女コミックが原作というだけあって、クサいセリフが満載でニヤニヤしてしまいます(笑)。ただストーリーそのものはしっかりしていて、思春期に誰もが経験するようなもどかしい気持ちや、満たされない想い、やり場のない感情などが、見事に表現されています。それに付随する形で、若さゆえに軽視してしまいがちな「命」というものの儚さや尊さというテーマが、自然な形で描かれていきます。
終わり方はやや消化不良な感は否めませんが、それも「命を大事にした結果」と見ることも出来ると思います。キャストの方々も、今をときめく方達ばかりですので、是非ご覧になってみて下さい。
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