「大切な想い出の宝の箱」ホットロード あじさいさんの映画レビュー(感想・評価)
大切な想い出の宝の箱
まさか、映画になるとは、思っていませんでした。上演前に宣伝ポスター、テレビCMを見るだけで涙が溢れて止まりませんでした。実際に映画を鑑賞したのは、息子からのホワイトデープレゼントとして、息子と一緒に家で、鑑賞しました。
漫画は、この漫画○○(私)にそっくりじゃない?と、周りの友達に聞いて当時の彼と半分ずつ、お金を出し合い揃えました。ただ、漫画より先に体験してました。
おばさん?コイツいらないの?なら、俺が貰うよ?全く同じ言葉を2回別々の人から言われました。1度目は、6歳だったでしょうか?従兄弟の仲間のお兄さん的人が、親戚の家で一人で遊ぶ私と一緒に遊んだり、散歩したり、生意気な私に根気よく付きあって下さり、散歩で、コーヒー牛乳を買ってくれたり楽しく幸せでした。脚が痛くて黙って道にしゃがんで痛みを堪えてた私に、痛かったら痛いと話しなよ?俺に甘えていいんだよ?我慢しないでいいんだよ?と、親戚の家まで、おんぶして帰って下さり、父親が私をおんぶ出来ない人だっただけに、背中の温かさに安心して眠ってしまいました。人に甘える事や優しさを教えて頂き感謝しています。その後も、多分何回か、再会してると思います。私のアパートや、観音様、つい最近も会った感じがします。映画とは、少し違いますが、いつも居ない母親でした。それでも不思議と母親はそういうものなんだと、女とは、そういうものなんだとさみしさが、解らなかった感じでした。
母親は、天真爛漫で苦労知らずのお嬢様あがりの可愛い女性。私は、真逆の真面目だけが取り柄の我慢強い子。頭の良い不良と学生時代は、言われていました。そのお兄さんは、何故か従兄弟と喧嘩してから会えなくなりましたが、お兄さんが帰る時には、泣き叫び帰らないで。さみしいよ。と、困らせたので、本心は、さみしくてたまらなかったんでしょう。
2回目は、中学生から同棲していた彼が、やはり母親に全く同じ言葉を言いました。二十歳になったら結婚しようと、約束していた彼でしたが、色々な事情で、叶わず私に、想い出という宝物を残して若くに空の上の人になってしまいました。
映画の海や、山下公園で夜中遊ぶシーン、アパートでの暮らし、バイクに二人乗りなど、全てが同じで、懐かしさ、暖かさ、さみしさ、悔しさ、色々な感情が蘇り息子の前で、初めて号泣してしまいました。そんな私を息子は、黙って見ていました。
映画と違うのは、それでも母親との仲が良かった事。彼が星になってしまった事。映画では、和希は、春山の赤ちゃんを産めたのでしょうか?
年代的にも、暴走族全盛期で周りに沢山いましたし、仲も良かったので、当時が鮮明に思い出されました。バイクの爆音が大好きでした。エンジンの匂いまで蘇りました。暴走族=悪と、私はとれません。
彼等なりに、一生懸命働き生きてました。優等生より、ずっと人としての優しさも持ち合わせていました。ずるさが無いのです。大人しい顔や、フリをして、人を落としこんだり、騙したり、無意味にいじめたり陰湿さが彼等には、ありませんでした。映画は確かにこれが、暴走族?の世界でした。春山が一人相手に立ち向かうシーンさえ、甘いと感じました。私は、母親を守る為に本物のやくざ相手に一人立ち向かいました。チンピラ5人相手に、私一人、春山と同じように鉄パイプで殴り、後は素手でフルぼっこ。母に手を出すな一番上出てこいや。と叫びました。黒塗りの車のドアが開き出て来た組長さんに、威勢のいいねーちゃんだ。是非うちに入らないかね?と、スカウトされた普通の女です。暴走族と幼なじみだっただけで、私は、族ではありませんでした。人は人。みんな何かを抱え、目指しひたむきに自分の人生を生きていると思います。おこるべき事は、乗り越えられるから。乗り越えられないのは、自分が弱いから。自慢ではありませんが、中学生から自活して生きて来ましたから言える言葉だと思います。少なくとも、あの時代は、挨拶やお礼など人としての基本が出来る人が多かったです。今は、人にぶつかっても謝らない。弱い人に席を譲る事もしない。平気で、嘘をつく。さみしい世の中になってしまったと思います。私は、そうなりたくないです。それなら、ずっと子供でガキでいいと思ってます。映画と同じ台詞ですが、あの頃のみんなに、もう一度逢いたいです。
また、書き直すかもしれません。今の人情もない世間が大嫌いです。学歴社会など、とっくの昔に終わってると、思います。これも、幼い頃から寝ないで、父親の夢を叶えるため勉強させられた経験。6歳で、大学生並の問題を解いた経験。98点のテストの結果でも、怒られずっと100点だった経験。眠気を飛ばす為に、手脚に鉛筆を刺して眠らず勉強した経験があるから書ける事です。手当てされた記憶はなく、気合い入ったなと褒められました。でも受けた中学は、バカな女子中学。私は、もっと一番上の中学を受けたかった。寝ないで、勉強した意味さえ、見失いました。父親は、私を見くびった感じを拭い去れません。受けるなら、頂点を目指したかった。受かる自信がありました。あまりの簡単さに、テストは、白紙で提出。面接でも、こんな学校受験する為頑張ったのでは、ないですと、机をひっくり返して去りました。両親は、白紙だった事を知らずに亡くなりました。母親は、知っていたかも知れません。当時の彼だけに、テストどうだった?と聞かれ、白紙出だした。バカばかりでムカついたから。と話したら爆笑して○○らしいな?俺は、好きだよ。と言われ唯一救われた感じがしました。心から、幸せな
時間をありがとうと、伝えたいです。自分の夢を押し付けた父親は、首吊り自殺という最低な手段でこの世を
去りました。わたしに、一生消えない傷を心に残して。最早、映画の感想越えてますが、基本私という人間を残して置きたい自己満足です。不快に、感じた方々が、いらっしゃいましたらごめんなさい。
それでも、私は、私が好きです。生まれ変わりは、信じておりませんが、あるならまた私に生まれたいです。変化ない人生より、生きた実感があります。まだ
私は、私の人生を生きたいと思っています。