「ベビードリーに萌え死に!」ファインディング・ドリー Raspberryさんの映画レビュー(感想・評価)
ベビードリーに萌え死に!
誰だってそうだろうが、私たちには危険を察知して近寄らないという回避能力がある。また、悲しいことから思わず逃げたくなる気分ももっている。
最初は親切な人も現れるが、成長とともに疎まられ知らんぷりされる。親しい人からも面倒くさがれる。
この切なさ、悲しみ、孤独。時には感情を麻痺させたり忘れるのも、身を守るための正常な反応だ。
私は心の奥の方で、ドリーは自分だと思った。
両親に愛されたドリーは、歌と貝が好き。危険には近付かないし、愉快なことが大好き。そして、いつだって自分はできると信じている。
小さなふにゃふにゃの心に、大切なことをしっかり植え付けた両親の愛。それが彼女を救ったのだ。
子どもが何かできて「やったー!」と喜ぶときのあの活力。自分の力で成長した瞬間に立ち会えるのが親の醍醐味だ。
ファインディングニモでは、子どもの成長力を信じる親の気持ちが描かれ、本作では、その成長力の根っこが描かれていた。
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