「囚人番号5482・・・覚え方は“kossy犯人”です。月に代わってお仕置きしてください。」7番房の奇跡 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
囚人番号5482・・・覚え方は“kossy犯人”です。月に代わってお仕置きしてください。
なぜこの映画を今まで観てなかったのだろう・・・チャウ・シンチーの『ミラクル7号』と勘違いしていたのかもしれません。とにかく、少女イェスンがむちゃ可愛いくて素晴らしい演技を見せてくれた。可愛いといえば担任の先生の方が可愛い。女優名知りたい!
最初の模擬裁判のところで結末は見えてるようなものなので、後は泣く準備だけ。字が読めない暴力団のオ・ダルスや他の囚人たちによって笑わされ、すっかり準備出来ました。それにしてもコメディ要素も強いのに、冤罪について、死刑制度についても考えさせられる内容に驚きました。
「7番」というのも絶妙な数字。単なるラッキー7だけなのでしょうか?韓国では2008年に始まった国民参与裁判制度。8人の陪審員がいるため、最後の一票を決めるのはあなたです!みたいな意味もあるかもしれないし、色々考えることが出来るのです。
それにしても『I am Sam』や『グリーン・マイル』(課長=トム・ハンクスのイメージ)の影響をもろに受けているイメージ。オマージュと言ってもいいのかもしれませんが、ノリノリの聖歌隊は『天使にラブソングを...』、房の壁に貼られたセクシーなポスターは『ショーシャンクの空に』、火災のシーンでは『バックドラフト』など細かなところは枚挙に暇がない。まぁ、最もリスペクトしているのは『セーラームーン』でしたけどね。
普通なら弁護人は心神喪失を武器に争うのだろうし、会うのが最後だとか言いつつイェスンを12月23日にも7番房に入れているし、ツッコミどころも多い。もう気球を始めとしたファンタジー色もたっぷりで、いくら課長が命を助けてもらってもそこまで寛容になれるハズもない。養女として育てるのはよくわかるけど、何しろ彼自身も息子を殺されてるのだし・・・。
そんな少女イェスン。イエス?とか天使?とか思われてるけど、本当にイエスっぽいのは父親ヨングなのだろう。演じていたカル・ソウォンは『SP国家情報局:Mr.ZOO』にも出演してたのかぁ・・・覚えてないなぁ。