「パパのおかげで生まれました」7番房の奇跡 nakajiさんの映画レビュー(感想・評価)
パパのおかげで生まれました
えん罪で刑務所に入れられてしまう父親の話なんですが
まるでディズニー映画を観ているような心地になってしまう
囚人なのにいい人ばかりだし、看守達もね
ホンワカしてしまう
なにより、女の子がかわいい
本当にかわいい
冒頭の模擬裁判のシーンで父親の運命は予想されてしまうので、女の子がかわいそうでね
その気持ちで観てしまうから、泣く準備は十分できてましたから
いちばんグッときたのは
いかにも儒教の国、韓国らしいシーン
父親に黄色いランドセルをプレゼントされた娘が
「パパのおかげで生まれました。ありがとう」と正座をしてお辞儀をします
「パパの娘に生まれてくれて、ありがとう」
同じくお辞儀をする父親
父親や周りの囚人の気持ちを思うとね
もう息ができませんでした
事実に基づく物語です
本来はえん罪の告発が中心になる所を、フィクションを織り込んで父親と娘の話になっている
これは賛否両論あって当然だろう
完全なフィクションならとてもいい作品と言えるんだろうけど
えん罪を受けた本人は訴訟を起こしていたが87歳で今年3月に無くなっている
封切りは2012年なので、本人はどう思ったのかな
授業の中の模擬裁判なんてなんの意味も無いし、本人の無念はどこに飛んで行ったんだろう
韓国映画はアイデアだけとって別の話にしてしまう事が多い
ゴールデンスランバーなんて主演男優の活劇映画になってたもの
韓国映画の悪い一面です
邦題が意味不明
七番房の贈り物が原題
七番房の奇跡って何が奇跡なんだか
2019年にトルコでリメイク版が作成されています
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