「パンチ不足」奴隷区 僕と23人の奴隷 スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)
パンチ不足
この手の低予算映画は多少チープでもそれはそれで楽しかったりするものなのですが、これはさすがにチープ過ぎだったような。
あまりに子供騙し過ぎて、早い段階でダレちゃいました・・・。
SCMなるマウスピースを装着した者同士が勝負して、勝った者が主人、負けた者が奴隷と、とにかくシンプルな話でしたから、もっとエグく、もっとエロくしないと、シラけますよ。
それと話の味付け具合が、あまりにも薄味すぎ。
SCMの存在意義が曖昧なところはまあ仕方ないにしても、主人公姉弟がこのゲームに参加する理由がいくらなんでもショボすぎた。
なので、いまいち感情移入できないんですよね。
それなら勝負自体や奴隷にした後の描写でもっと見る者を惹きつけなければいけないのに、何とも手ぬる過ぎてもどかしかった~。
私ならもっとエロいこと考えるけど・・・。
まあ冷静に考えれば、こんなバカなゲームに参加する人の参加意義は面白そうとかただ奴隷にしてみたかったぐらいの話だと思うので、ある意味リアルなのかもしれませんが、映画的にはこれだと盛り上がらないですよねぇ。
キャラは皆濃かったので、ある程度印象に残ったキャラもいましたが、さすがに計24人は多すぎかな(と言うか24人もいたっけ?)
最初は麻亜里の豊島アヤカとか、杏さゆりの杉並ルシエとか、大沢ひかるの葛飾ジュリアとか、美人度も高くて意外と見れるかもと思ったのですが、途中からキャラが渋滞して、最後は誰が誰だかよく分からなくなってしまったのは大いなるマイナス要素でしょう。
頭イカレキャラの鳥居みゆきの弾け具合もいまいちだったし、話の鍵を握る斎藤洋介は滑舌が悪すぎて何喋ってるか分かり難かったし、いろいろと残念な部分の多い作品でしたね。
秋元才加&本郷奏多が主演じゃなかったらまず見てなかった映画なので、まあ2人を堪能できたことだけでも一応の鑑賞目的は達成できたのですが、もう少し内容がマシだったらなぁ。
あと、本郷奏多の姉におんぶに抱っこキャラは、かなり微妙だったような。
逆に秋元才加は男前過ぎか、メイド服でタバコふかしている姿は、女装した男にしか見えなかったし(笑)
でも、大沢ひかるとの体重増やしゲームは、意外とツボでしたけどね。