ホドロフスキーのDUNEのレビュー・感想・評価
全47件中、41~47件目を表示
面白いが、映画館で観なくても…?
インタビュー多めのドキュメンタリー。
大変興味深くはあるんですが、正直眠くなってきます…
監督は面白くてエネルギッシュでチャーミングなおじいちゃんで、とても魅力的です。
息子さんは大変なのでは…と思ったり。
デザインや構想を見聞きして「なんで実現しなかったんだ…超面白そうなのに」と思ったけど、まあ20時間の映画は作らせられんよなあ…(笑)
退屈なところもありつつなんだかんだで楽しく観られましたが、人に進めはしないと思います(笑)
芸術の伝播する道筋
撮影前に頓挫したものの『DUNE』をきっかけに、エイリアン始め様々な映画が製作され、今ではSF映画の礎となっている。
またこの映画をきっかけに『リアリティのダンス』が生まれた。
真の芸術とはエネルギーが伝播し魂が引き継がれ拡張していくものだ感じた。
ホドロフスキーはエモーショナル&エネルギッシュな人物で、愛を持って作品に関わる人々と接していた事とても好感が持てた。
この映画に関わる人を魂の戦士と呼称してたけど、かなりマジに映画のみならず、世界を変えようとしていたんだと思う。
制作中止が決まった時の話をしている時は、おおらかでウィットに富んだ表情が非常に強く厳しい眼差しに変わり、ハリウッド業界の経済至上主義を強く責めていたのが印象的だった。
芸術だけでなく仕事、活動などすべてにおいて彼のようなエモーションを持ってすべての人々が生きていけたら世界はより善くなるんだろうと思う。
瞳から何か放射してる人
幻に終わった映画「DUNE」製作を巡るドキュメンタリー。
まずこの人、アレハンドロ・ホドロフスキーが面白い。80歳を越えてこのエネルギッシュさ。バイタリティの塊。その燦爛と輝く瞳に魅せられて映画制作に集まってしまったのも頷ける。
「エルトポ」や「ホーリーマウンテン」の映像が少し登場するのだがその画の強さ。強烈な磁場を発生させている。この強さでDUNEを撮っていたらどうなっていたのか。
「戦士」を集めるといってひとりまたひとりと仲間を増やしていくのは冒険譚のようでワクワクする展開。特にギーガー登場には興奮した。喋る姿も貴重なのでは。
最終的に中止になってしまうのだが12時間の長さの映画にはゴーサインは出せないだろうなあ、と現実的なことをちょっと考えてしまった。今なら長いシリーズとして製作プランを出せたかもしれない。
とにかくエネルギッシュでパワーを放射してて人を元気にしてしまう。監督という仕事はそういう人でなければできないのかもしれない、と考えたりした。
にやけながら見てしまう
完成していない作品、ホドロフスキーが好きだから観にいく、そんな感覚で観に行きました。
結果、面白い。キャストのぶっ飛び感、音楽と映像のマッチング、想像しただけで思わずにやけてしまう、90分じゃあもの足りない、そんな作品。
劇中でも本人が言ってましたが、いつか誰かの手で作られたDUNEを楽しみにしてます。
監督、あんたが一番おもしろいよ!(^|0|^)
予告を見て『夢破れた老監督』のちょっと物悲しいドキュメンタリーになるかな?と思っていたら、
まさか笑いが起こるとは?!
(しかも結構な回数!!)
また、この監督のスタッフ集めの件が面白い!
『桃太郎のテンポ』とゆーか、ネットも無い時代にまあまあ……!!
制作過程のエピソードも島本和彦先生の『アオイホノオ』を彷彿とさせて……
そこかしこに天才が溢れていた、
いい時代だったんですね~!
しかし、あの人まで役者にしようとしたとは?!
その為に、傍らの方の出演まで約束されたとは┐('~`;)┌
多分、演技力よりキャラクターというか存在感重視なんですね。
哀れどころか23年ぶりに新作まで撮ってしまった、バイタリティー溢れる、おじいちゃん監督!
是非、日本に来てほしいです( ̄▽ ̄)ゞ
監督が魅力たっぷり
ホドロフスキー監督がとにかく元気で、明るくて人たらしであることがとてもよく分かった。てっきり暗い変人の芸術家だと思っていたら全然違った。
そして壮大なテーマや志を抱いて『DUNE』に取り組んでいた事がとても感動的だった。『DUNE』に必要な魂の戦士を集めようとしていて、『アストロ球団』みたいだった。そんな監督に映画を作らせなかったハリウッドはクソだと思った。ジョン・レノンに出資してもらえばよかったのではないだろうか。
監督は『DUNE』のために腕を切り落とすなら落としてもいいとすごい覚悟を明るく語っていた。
オレも漫画に長年取り組んでいるのだが、果たしてそれほど全力で製作に取り組んできたかと言えば全くノーである。ずっとぬるい漫画しか描いておらず、そうでなければ長く続けられなかったということを言い訳にする始末で、この先もきっとそのままだ。そうして、一度も全力を出し切ることなく生涯を終えていくのだろうと思うと恥ずかしい気持ちになった。
いつか命を懸けて取り組むべきテーマを見つけてみたいものだ。
(追記)
改めて2回目見て気づいた事。
監督は魂の戦士を集めて映画を作ろうとしていた。それは、才能に対する絶大な信頼だと思う。よくよく考えてみると、オレは自分の才能も他人の才能もあまり信じていないところがある。芸術などの表現は、いうなれば「世界にひとつだけの花」であり、誰でもその人なりの表現ができれば素晴らしい花がひらくのではないかと思っている。結果として上手に花が開かない場合があったとしても、何のきっかけで開くかどうか分からない。自分が漫画家として受け入れてもらえているのも、もちろん努力している部分はあるにせよ、たまたまなような気がする。自分の才能もあまり信じてない。
しかし、人を圧倒する才能というのは実際にあり、それに信じる気持ちが強いことは、更なる素晴らしい表現につながりそうである。そして自分の才能をナルシスティックに信じることができた方が余計に魅力的な作品をつくることができると思う。
そんなことを2回目で思った。
全47件中、41~47件目を表示