「幻で終わったSF超大作」ホドロフスキーのDUNE arakazuさんの映画レビュー(感想・評価)
幻で終わったSF超大作
脚本も完成、思い通りのスタッフ&キャスティング。
ここまで準備出来たのに、結局は製作中止に追い込まれた幻のSF超大作、アレハンドロ・ホドロフスキーの『デューン』。
しかし、ホドロフスキーをはじめとして、インタビューに答える“戦士たち”は皆一様に楽しそうであり、幸せそうなのがとても印象的。
(ただし、製作中止に至ったくだりを語るホドロフスキーの表情は流石に硬い。)
実現に至らなかったことに対する忸怩たる思いはあるだろうが、この企画に携わったこと自体が喜びであり、楽しい充実した時間であったこと、それぞれの戦士に残したものは大きかったことはその後の活躍ぶりをみれば分かる。
ああ、それにしても、ダリ、オーソン・ウェルズ、ミック・ジャガー、デヴィッド・キャラダインの共演なんて
想像するだけでワクワクするじゃないか!
デヴィッド・リンチの『デューン』もそこまで駄作だとは思わないが、このドキュメンタリーを観た人は誰だって「ホドロフスキーの『デューン』が観たかった!」
と叫ぶこと請け合い。
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