「難しかった…」トム・アット・ザ・ファーム だいずさんの映画レビュー(感想・評価)
難しかった…
グザヴィエ・ドランらしさは今作でも堪能できた。画のらしさ、音のらしさ。
でも、肝心のお話がどう捉えたらいいかわかりませんでした。むーずーかーしーい。
尻尾は掴んだような気がしますが、すとんと腑に落ちる掴み方はできなかったよー。
フランシスはどうやら母への愛と憎悪の区別がついていませんよね。母を心配する名目で弟の真実を隠し、そのことにより母を苦しめる。その皮肉にフランシスが気付いているのかどうなのか。
母はなんなのか。トムが弔辞を読まなくてイラつくのは分かる。サラが葬式にこなくて怒るのは分かる。うん。ではトムが怪我をした時フランシスをひっぱたいたのは何か?分からない。フランシスが昔人の口を裂いたなどの素行の悪さからか?
トムがフランシスに従ったのは何か?一度は車で逃げたのに戻ったのは、ギョーム恋しさからと取れなくもない。けど、どうなんだろう。
サラをよんでからの言動はDV被害者の典型のような感じ。共依存的な?ストックホルム症候群的な?
牛の出産になぜあそこまで怯える?
フランシスに首を絞められてるとき、苦しさと恍惚を同時に味わっていたように思うけれど、フランシスの執着にギョームの影を探していたのか?
フランシスの出入り禁止事件と町の人の冷たい目の元凶は、フランシスの弟への執着心なのかなぁと思ったがどうなんだろう。
口を裂かれた人は弟がゲイっぽいといいたかったのか。
葬式にきてフランシスに追い出されたのは口を裂かれた彼だと思ったけどどうだろう。
葬式にきたんだからギョームの当時の彼なんじゃ?と思ったけど違うのかな?
わからなかった…
で。結局どうゆう話なの?というところが、まとめられません。
敗北感ありです。
金髪のグザヴィエもいいですね。襟足は前みたく短いほうが、好みですが。