パーフェクト・プラン 完全なる犯罪計画のレビュー・感想・評価
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転落人生
「ファーゴ」と、あまりにも類似点の多い作品。
違いと言えば、善良な女保安官が出てこないことぐらいか。
主人公は、さえない業績で私生活もどん底の保険のセールスマン。
ちょっとしたきっかけから、知り合った顧客の値打ちもののヴァイオリンを盗んでしまおうと計画を練るが、事態は思わぬ方向に転がり、あとは転落の人生が「これでもか」とばかりに押し寄せる。
畳み掛けるように事件がどんどん悪い方へ進んでいき、苦悩する主人公には同情できない。些細な出来心を、虚栄心で包み隠そうとするつまらない男なのだ。
ところが、見終わったあとのなんとも言えない爽快感は不思議な感覚。
騙したつもりが、騙されて、そしてまた騙そうとして…
蛇足ですが、リートンプソンを久しぶりに見たら、バックトゥザフューチャーのダメなほうのお母さんそのままに老けてた。当時は特殊メイクだったのに。何か複雑な思いに駆られたな。
2013.11.8
しっかりしてるなー
まんまと騙された。ヴァイオリンがすり替えられたことをいち早く察知し、残された足跡から犯人がフランクでないことを主張するゴルヴィお爺さん。やけにしっかりしてるのを面白いなと思いながら観ていたが、そういうことだったのか!
金のことばかり考えているセコい主人公が、詐欺集団に目をつけられて利用された。こういうことあるかも。気をつけよう。
ワンちゃん生きてて良かった。
悪人ではなく、とにかくセコい
よく練られたシナリオだと思う。
ただ、こういう作品だから共感はされない。こういうのって結構ある。しっかり見れるのに嫌悪される、ていう笑
この作品の場合、まず登場人物全てがセコい。悪人ではなく、とにかくセコいのだ。なんか、いかにセコく腐っているかを競っているような展開。ほんと、全員ゴミでした、ていうオチまで付ける徹底ぶり。
これ、見て得あるかどうかでいうと、ない。別に暇つぶしだから、くだらなくていいけど、この作品に関しては端からクソな人間を描くつもりだったんだろうからタチが悪い。できればこういう思考の映画にいくら暇でも時間を使いたくはない。
コーエン風
ランディとともに侵入したミッキー。そこへ現れたのが隣人のフランクという長距離トラック運転手だった。フランクが留守中に侵入した彼らを疑ったためにランディは工具でフランクを殴りつけ発作的に殺してしまったのだ。すかさずランディはミッキーの写真を撮り共犯者に仕立てあげてしまう。死体は凍りついた湖に沈め、発作的の割には“完全な”犯罪を図ろうとしたのだ。
バイオリンは当初3万ドルという査定額であったが、警報機業者の車を汚したためにランディはミッキーを脅迫し、金をせしめようとする。手持ちの金がないため、ミッキーは盗んだバイオリンを彼に預けるのだ。やがてバイオリンの査定額が125万ドルであることが判明。しかもミッキーがバイオリンを捨ててしまったため、その保険金がおりてしまうのだ・・・
序盤では、保険業界での授賞式と講演会。ミッキーはそのホテルのカジノで負け、1人の男と女が近づいてくる。みごとにハメられ、クレジットカードを盗まれたミッキー。2万ドルの残高も無くなってしまった。この時点で、ミッキーが騙されているな~と勘付いてしまうところが演出の拙さか・・・常に彼らの周りの人間が芝居をうっていると気づいてしまうのだ。殺人もどこか嘘くさいし・・・
見たことの半分は疑え!最初に言ってたからかもしれないけど、ミッキーがハメられていくところ全てが詐欺に遭ってるとしか思えなかった。コーエン監督風の不条理サスペンスといった雰囲気はいいんだけどね。
まあまあ面白かった
途中までさっぱり盛り上がらなくて、見るのやめようかと思ったけど、殺人事件が起こってからはぐいぐい引き込まれた。
しかし、謎解きが急に始まってそれがどのような根拠によるものなのかきちんと示しておらず、単なる主人公の憶測みたいな感じもしてあまり腑に落ちなかった。
鍵屋の男が殺人犯なのに、なぜあんなにも強気なのかも気になったし、全体的に、もしおじいさん一味の計画通りの犯行だとしてもあまりに綱渡りではないだろうか。
冬の寒そうな感じがよかった。主人公が最後まで嫌な人間のままなところも説教臭くなくてよかった。
ほのぼのした。
タイトルを見るとサスペンスかなと思ったけど全然ソフトでちょっとコメディーチックで良かった。エンディングもなかなか気持ち良く終わった。ちなみにグレッグってちょっと人間味の無いキャラ役多いよね(笑)
後久しぶりにリートンプソンが見れてちょい感動。
最後にホット一息
冴えない保険業の男。妻ともうまくいかず金繰りもままならずの日々。たまたま知り合った独り身の老人。少しボケ気味の老人の家に出入りするうち骨董的価値のあるバイオリンに気付く。うまく立ち回って大金を手にしようとするが計画は思いもよらない方向に捻じ曲がっていく。原因はセキュリティーの業者の男で、隣人で気軽に老人の家に出入りしている男に出くわし成り行きで殴り殺してしまう。俺たちは同罪だと脅され彼の言うままに動かされる。凍った湖に死体を沈めバイオリンのことは彼には秘密にしていたが知られてしまい金の工面を迫られる。そんなミッキーの右往左往ぶりが滑稽で笑わされるが問題はバイオリン。どう金に換えるのか頭をひねる所だが・・・そこは観て納得してもらいたい。そして騙されていたのはいったい誰だったのか・・・。思わず笑ってしまうオチで中々愉快だった。
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