「ある意味原点回帰のアルモドバル」アイム・ソー・エキサイテッド! arakazuさんの映画レビュー(感想・評価)
ある意味原点回帰のアルモドバル
去年劇場で観た時にはもっとドギツイ印象があったのだが、今回家で再見したらカットされているのかもと思うくらい、そうでもなかった。
最初に観た時にも感じたことだけど、これはある意味アルモドバルの原点回帰的な作品だと思う。
『オール・アバウト・マイ・マザー』以降はすっかりスペイン映画界の大御所イメージのアルモドバルだけど、『オール・アバウト・マイ・マザー』以前の彼の作品は、どちらかというと、下品一歩手前の表現も多くて、私個人的には今作に驚きはなかったし、期待外れということもなかった。
ペネロペ・クルス、アントニオ・バンデラス、セシリア・ロス、ハビエル・カマラといったアルモドバル作品常連の俳優が大挙出演しているのもファンとしては楽しい。
気心の知れた俳優たちと肩のちからを抜いて作ったワン・シチュエーション・コメディで原点に戻ったアルモドバルが次にどんな作品を見せてくれるととても楽しみです。
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