マドモアゼルC ファッションに愛されたミューズのレビュー・感想・評価
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業界に興味のある人、すでに業界人は見るべき
カリーヌ・ロワトフェルド
彼女の雑誌作りのドキュメント
映像の多くは雑誌作りの現場
そこに至るまでの会議や仕込み
彼らが何を問題とし、どう解決するのか
長尺ではないが学べる事も多いと思う。
撮影現場では、機材と配置と美術、
スタイリスト、アシスタント、モデル、
デザイナーの思想まで見えてくる。
2012年頃の制作映画とはいえ
作るということに差はないはずで
流れを知るのは良い事だと思う。
問題は映画の終着地点がわからない事 ー
煌びやかな世界は素敵だが
どちらかというとTV番組風
その長尺版なのかと思うほど
テンポに頼った作りになっている。
筋道の無い日々
カメラワークの感の悪さは”素人”か、
特に構成、撮影の構図、編集は醜く
ブラックの F.o、実写へのF. i の多様も見苦しい。
単に時間と形だけが流れ、失うものも大きく、
ファッション業界の本質と感性が見えない。
ついでに音楽もダサすぎると個人的に感じた。
それでも素敵に思えるのは
カリーヌ・ロワトフェルド
それと周りの関係者の姿
そこは最高に愛おしくもある。
※
デザイナーのミューズ
フランス版「ヴォーグ」の編集長をやめ、独立して「CR」というファッション雑誌を立ち上げたカリーヌ・ロワトフェルドのドキュメンタリー。
同じようなドキュメンタリーがあったが、この人は女神色が強く、一緒にいると何か楽しいことができそう、という雰囲気がある。
美魔女
美しさは不思議
綺麗なドレスとアクセサリー、
それと幻想的な画を観るために出掛けました。
海外のファッション誌やブランドの広告写真って、美しいけど何故かシュールで、
少し人を不安な気分にさせる。
でも、それから目が離せない、
心に残ってしまう……
期待通り、そんな美画像とそのメイキング映画でした。
ドキュメンタリーだけど、主人公が元フランス版『ヴォーグ』編集長を辞めて新雑誌『CR 』を発行するまでなので色々ドラマはあるのですが、その部分は案外ポップに描かれております(*´∇`*)
だいたい、ファッション(ショー)って何なんでしょう?
そこで発表される服は、奇抜だったり、余りにもドレス、ドレスし過ぎて、一般の人には身に纏うチャンスが無い。
それでも人々がファッションに夢中になるのは何故か?
映画コピーにもあるピンヒール。
私はペッタン靴しか履かない人間ですが、確かに『ヒールの高い靴を履くと踵が上がって足の甲のラインが綺麗に見える』
ヒールを作った人はこの美しさを
他者に見せたい、理解して欲しいと思って発表したんですよね♪
ファッションショーは『万人に受け入れられるフェティズムを見つけ出して発表する場』なんでしょうか?
全盛期を過ぎた?とあきらめている女性へ
日本で言う『還暦』前の現在59歳、タイトな服をまとい、12㎝ピンヒールに日々拘り続け、真の『美』と闘い続けるそのストイックなスタイルに同じ女性はどのように想うだろう?
フランス版『VOGUE』に革命を起こしつつ編集長を10年務め、独立。古巣に喧嘩を売るかのごとく新雑誌『CR』を企画・製作、爆発的ヒットを産み出した彼女のドキュメンタリー。
とてもスタイリッシュな映画。美しい映像、美しいストーリーの映画はあまたあるが、女性をこれほどまでに美しく描く映像の数々はこれまでになかったのでは? 美を生業にしているモデルさん達をマダモアゼルC - カリーヌ・ロワトフェルドがより一層にその魅力を引立たせる魔法術に感嘆し、退屈しない映画。中でもカンヌのブラックで統一させたファッションショーは圧巻。
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