「業界に興味のある人、すでに業界人は見るべき」マドモアゼルC ファッションに愛されたミューズ 星組さんの映画レビュー(感想・評価)
業界に興味のある人、すでに業界人は見るべき
カリーヌ・ロワトフェルド
彼女の雑誌作りのドキュメント
映像の多くは雑誌作りの現場
そこに至るまでの会議や仕込み
彼らが何を問題とし、どう解決するのか
長尺ではないが学べる事も多いと思う。
撮影現場では、機材と配置と美術、
スタイリスト、アシスタント、モデル、
デザイナーの思想まで見えてくる。
2012年頃の制作映画とはいえ
作るということに差はないはずで
流れを知るのは良い事だと思う。
問題は映画の終着地点がわからない事 ー
煌びやかな世界は素敵だが
どちらかというとTV番組風
その長尺版なのかと思うほど
テンポに頼った作りになっている。
筋道の無い日々
カメラワークの感の悪さは”素人”か、
特に構成、撮影の構図、編集は醜く
ブラックの F.o、実写へのF. i の多様も見苦しい。
単に時間と形だけが流れ、失うものも大きく、
ファッション業界の本質と感性が見えない。
ついでに音楽もダサすぎると個人的に感じた。
それでも素敵に思えるのは
カリーヌ・ロワトフェルド
それと周りの関係者の姿
そこは最高に愛おしくもある。
※
コメントする