「つらっ…」マイ・マザー てけとさんの映画レビュー(感想・評価)
つらっ…
15歳の関係や感情を19歳でここまで落とし込むなんて4年でこの形に昇華が出来るなんてどう言う事。すげぇなおい。しかも良い絵で撮るなぁ…おい。
若さゆえもありつつ、この関係の上手くいかなさ若さだけとは思えなかった。理解してほしいから理解したいからその内わかるって訳でもないズレに対するモヤモヤが終始襲ってきて辛い…これ言うと思春期引きずってんのって勘違いされそうなのも辛い。
愛があれば片付く話でも話せば分かるなんて話でもない。世間一般の当たり前の愛が振る舞われていないと思う息子と、自分の確たると思う愛の形を変えない母。このジレンマ、世の中母の愛を全人類共通の物として無人格的にしすぎでは?
噛み合わせが悪い事この上ない。
ただの多感な時期の思い出話と言うよりは彼が自身の内面に、そしてそれを表現する事へ向き合わざるを得ない自問自答の原点を見せられた気がする。
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