「一歩踏み出せば、きっと自分も世界も変わる」LIFE! 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
一歩踏み出せば、きっと自分も世界も変わる
ベン・スティラーの監督・主演で、1947年の「虹を掴む男」を大胆リメイク。
こういう作品を見ると、ベン・スティラーはただのお笑い専門だけじゃない才能の持ち主だと分かる。
笑いもせず、派手なリアクションもしない。こんなベンは初めて?
臆病で引っ込み思案、つまらない毎日を送る主人公。
毎日がつまらないのは、自分がつまらない人間だから。それが分かっていても、変える勇気すら無い。
まるで自分を見ているよう。
唯一の取り柄(?)は、空想。
唐突に始まる空想世界が面白い。
時には大冒険、時にはアクションヒーロー、想いを寄せる同僚にも熱い言葉をかける。
「めぞん一刻」の五代くん並の妄想力!(笑)
う〜む、ますます自分を見ているような。
そんな彼が一念発起。
「LIFE」誌の最終号の表紙を飾る紛失したネガの行方を追って、世界中を放浪するカメラマンを探す旅に出る!
突然の大冒険だが、きっかけは片想いの同僚に思いきって声をかけた事から。
些細な事かもしれないが、そんな些細な事がきっかけになる。
まさに人生が変わる大冒険!
ヘリから極寒の海にダイブしたり、鮫と戦ったり、スケボーで大自然を走り、火山から逃げ…。
それこそ空想上の大冒険のようだが、全て彼が体験した現実。空想に過ぎなかった非現実的な冒険が、旅に出てから実際に経験する現実になる構成が面白い。
現実は空想よりエキサイティング。
スケール豊かなロケーション映像が素晴らしい。
名曲の数々が作品を彩り、盛り上げる。
一歩踏み出す。
それだけで世界は変わる。世界はこうも広く、美しい。
そこには、今までとは違う自分が居る。
またまた、こんにちわ。
この作品は映画館で見ました。
何となく、不安や不満を感じながら
毎日を生きるサラリーマンには憧れと
共に勇気を与えてくれますよね。
モチベーションが上がる一作でした。