劇場公開日 2013年9月28日

「戦争映画の中でも出色の作品」U・ボート ディレクターズカット いもりりさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0戦争映画の中でも出色の作品

2015年3月21日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

興奮

知的

派手なだけのドンパチ映画ではなく、
退屈なだけのドキュメンタリーでもない。

極限状態の中での圧倒的な緊迫感と人間模様を
逃げ場のない潜水艦や、上層部からの無理難題を背景に見事に描く。
人は本当に追い詰められたときにどう在るべきか…。

戦争の捉え方も骨太で、反戦一辺倒でも戦争賛美でもなく、
最初の演説や最後のシーンなど皮肉混じりで示唆に富んでいる。

ただ心情描写が中心で、戦い自体は地味なので、
海戦アクションとかの娯楽要素に期待すると肩透かしを食うかも。

もりり