殺人漫画のレビュー・感想・評価
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主演女優さんから狂気を感じる
物語自体は単純だけど、主演女優さんの怪演というのか、イッちゃってる時の目がほんとに怖い。
心理的ホラーというよりは、血みどろのグッチャグチャというシーンが多め。面白かったです。
【”夫々の狂気と欲に駆られた過去の殺人の歴史。そしてそこから生まれ出る怨霊・・。”人間の欲をベースにした、着眼点が斬新なアイディアによる韓国ホラー映画。】
■ある日、WEB漫画の編集長、ソ・ミスクが無残な死体となって発見される事件が発生。
それは、担当する漫画家カン・ジユン(イ・シヨン)の作品に描かれた通りの姿で死んでいた。
そして次々と発見されるジユンの漫画そっくりの死体。
刑事のギチョル(オム・ギジュン)は、ジユンが犯人ではないかと疑う。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・まずは、描かれる殺人漫画が怖すぎる。誰が書いたのだろう・・。
・そして、登場人物が、皆過去に人に言えない殺人の過去を持っている所がミソである。
ー 母親の自殺を見過ごしたWEB漫画の編集長、ソ・ミスク。妻の看護に疲れた男が妻を殺害する姿。マサカノ、刑事ヨンス(ヒョヌ)の少女、轢き逃げ。
そして、カン・ジユンも・・。
■みすぼらしい「幸福マンション」に住んでいた妻の看護に疲れた男の娘、チョ・ソヒョンは心の傷からか、マンションの壁に、数々のおぞましき殺人の絵を書いていた。
他にも沢山の忌まわしき絵。
だが、ナカナカ売れないカン・ジユンは、その絵を見て着想を得て”欲望”に負けて、その絵を手に入れる・・。
許されざる方法で・・。
<イラストと特殊メイクを巧みに組み合わせたホラー描写で、漫画が人を殺すというように、見る側をミスリードする斬新なアイデアを映像化した作品。
人間の”欲”は底が無いのである。
今作は、イヤミスと言っても良い、韓国製ホラー映画である。>
女優魂
描いたマンガまんまの展開で、人殺しが起きてしまうとなる作品。
昔、「何か漫画で読んだような・・・」って、日本では、とっくに使われていたようなネタのように思えたんだけど。
まぁ、いいや。
普通に考えたら、「霊の仕業でホラー展開させるんだろ?」
なぁ〜んて、ホラー映画前提で鑑賞してたんだけど、面白いのが、そこに、警察の要素を絡めたことか。
警察の捜査が始まってから、急にサスペンスのようになり、飽きさせない展開は上手いと思えた。
ラストも、「おやおやおや・・・」と、辻褄が合わなくなるような部分は感じたが、話の締め方は悪くはないかと。
ただし、途中で漫画のシーン挿入しているんだけど、字幕がふられていないので、吹き出し部分が理解出来ないのが難点。
それ考えると、吹き替え版かなぁ。
吹き出し部分に字幕足してくれるなら。
あと、漫画家を演じた女優さんか。
貧乏時代、現代、その後と、見事なまでの三変化。
同一人物が演じているとは思えない女優魂を感じました。(笑)
涼しい顔で嘘を重ねる人間の愚かさ戒め
韓国映画らしい、嘘と裏切りが、幾重にも重なり層をなしていく。なかなかど迫力な筆致の漫画、なかなかの恐怖とサスペンス。絵と映像の重なり、細かいところまでリアルでよい。ホラーとサスペンス。一番怖いのは生きてる人間、欲望深い人間、、、、とにかく悪いこと、悪い気持ちでやったこと、悪い気持ちは無くても悪いと自覚したことはバレるということ。小さな伏線が散らばっていて面白い。それにしても最後なんともなあ、、、
彼女だけ涼しい感じがなんとも違和感あり、それも韓国映画っぽい。一緒に鑑賞した友曰く
オカルト界は媒介する人はギリギリセーフみたいなルールあるのかも。
とのことで、秀作サスペンス、人の心を抉る韓国映画!!好きです。
誰にでも欲がある。
スリリングな怖さ。最近観たキャラクターの映画に似ている。こちらは亡霊仕立てになっている。
引き込まれるおもしろさだった。
でも。最後が……納得いかない結末で世にも奇妙な物語の様な感じがした。
すべては欲のために・・・
『聖女 Mad Sister』(2018)ではそれほど魅力的だと思わなかったけど、この作品のイ・シヨンはすごくキレイ。夢と現実の境界線がわからなくなる“アリス症候群”と診断されている売れっ子漫画家カン・ジユン。そんな彼女の描く漫画によって編集長が変死を遂げたのだ。
死体の姿も漫画と一緒、しかも刑事たちの捜査によって編集長の自殺原因と思われる過去の出来事も見事に符合していたのだ。本人しか知らない事実・・・母親が事故か何かでケロイド状の顔となり、自殺を幇助した経緯。もうここだけでも恐怖映像満載。どうしてこんなにリアルな漫画が描けるのか、しかも事前に・・・といった内容。
自殺として処理すれば簡単に済むはずだったが、ジユンをずっと疑っていた刑事たち。彼らも功績を上げて昇進したいという欲望があったためだ。そして第二の事件。さすがに自分でも死の連鎖を止めたくなったジユンも現場に向かう・・・葬儀社社長のチョ・ソンギを助けなければ。
やがて若手のキム刑事の過去のエピソードに切り替わり、怨霊の仕業という負の連鎖が始まるサスペンスと変わる。単なるホラーではなかった。人間の欲望と、成功しそうなら周囲の人間でも踏み台にしたしまう醜いサガ。誰しもが持つ罪悪感も平穏をぶち壊す。そんな心の闇をも見せてくれる上質ホラーといった感じ。二転三転する終盤には思わず唸らされてしまうほどで、怨霊を手段とした社会派ホラーともとれるのです。もう少しイ・シヨン作品を追っかけてみたくなった。
さすがドロドロ。
これもまたしっかり出来上がったホラーでした。
韓国ドラマの強欲と裏切りと…お決まりのごったごっこ人間関係にホラーが乗っかりるから更に怖い。
オバケだけじゃなくて醜い人間関係までくっつけちゃうからホントに恐ろしいです。
被害者か、いいやつかってやつらがどんどん化けの皮はがれるくだりは、もうおばけより人間のが怖いです。
スタイリッシュなアニメと実写のエグい殺害描写も今までに見たことない新感覚。
面白かったし怖かった!
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