もらとりあむタマ子のレビュー・感想・評価
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間違い探しのような映画
大学卒業後なんの職にも就かず、家でダラダラ過ごすタマ子。特に大きな変化は起こらずにタマ子の日常が流れる。そんな中で起きる出来事やタマ子の心境の変化がかいまみえる。変化のない日常は絵的にもあまり変化はないがそのせいもあってちょっとした変化が目に留まる。まるで間違い探しのように楽しめる映画になっていると感じた。スライスオブライフは基本的に劇的にその人物の人生が動く瞬間を切り取るが、この映画は劇的とはいいがたいモラトリアムを切り取っているからこそ、リアリティーを感じるのかもしれない。その代わり、すごく面白い!という作品にはなかなかならないだろうけど。
自営業萌え
お父さんが1人で掃除したり開店準備したり、あの寂しくもあり、でもそれ以外の道はこの人には合わなそうな感じがすごーくよく出てました。それでしかも昆布で出汁を取ったりゴーヤチャンプルーを作ってみたり、うーん、人物の掘り下げ方が素晴らしいと思います。
というわけで、絶対に前田敦子にスポットいくはずの本作ですが、私はお父さんの素晴らしさに感動しました。
百円にかなわない
何かあるのかと・・・観てましたが
本当にそれだけで終わってしまいました。
100円の恋と比べてあまりにも、あまりにも簡単じゃないですか!!
終わった瞬間に思わず絶句!!
これからと思っていたところだったのに・・・・?
前田さんだらしないです
役でやられているのでしょうが、だらしなさがハマってます
そして化粧してないので顔は浜ってます笑
でもでも等身大の普通の人な感じがして面白かったです
ああいう子絶対田舎にいそうだなあ
でも結局何を伝えたい映画だったのかはよくわかりません
タマ子は就職できたのかな
この映画はとにかく登場人物の実在感が半端ない。
物語の凹凸が少ないので、キャストの演技で魅せていかなくてはいけないのだが、主演の前田敦子をはじめキャスト全員がそれをしれっとこなしている。
特に前田敦子に関しては、元アイドルというキャリアを一切感じさせない演技で素晴らしかったし、女優・前田敦子の代表作になったのは間違いない。
あと、中学生役の子が季節を追うごとにリアルに成長していたのも面白かった。笑
上映時間も78分と長くないので、気軽に観られてオススメです。
ニートあるある。
タマ子のグダグダさは、「いるわ〜こんなやつ」のあるある羅列。だけどそうゆう映画だって言ってんだし、タイトルと内容に忠実な演技力に感心した。タマ子の図々しさは、前田敦子がもともと持つものだと確信した。山下監督はキャスティングがいつも絶妙。
前田敦子はいいんだけど
離婚した自営の父のいる実家にもどってニートをする娘の話なんだが、モラトリアムを謳歌(?)する前田敦子の実在性感は素晴らしい。
前田敦子がかったるそうに食事をする様、くでぇっとしながら漫画を読む様などが映った瞬間の「こいつはダメだな〜」という説得力は強烈。
自身を棚に上げて世の中に不満を漏らす娘に『ダメなのはお前だ』と苦言を呈する父は何だかんだで娘を心配しており、観ていてほっこりとしてしまう。
実家のあるどこぞの地方都市の閉塞感や都市から実家のある地方への出戻った主人公が同級生と会ったときの気まずさ、地元の中学生のイモっぽさなどディティールを丁寧に描写しているためかなり没入出来る。
しかし、主人公の『一応の成長』に個人的には同感できず、そのせいか間延び感を感じざるを得なかった。
全ての映画に成長を持たせる必要は無いのだけど、個人的に上がる『成長』『変化』ではなかった。
オフビート感はいいのだが、もう少し山が欲しい。
とはいえニートの映画なので脱力しつつ地方都市に住む親子をほのぼの観る分にはいいのかもしれない。
ぼちぼちでんがな。
前田敦子という人を描くための作品と考えるとちゃんと描けていたような気がする。
ただ、冗長で作品自体にのめりこめるかというとそうでもない。
たまこは素晴らしかったが、それ以上の何かは何もない。
興奮もしない。
ダメだ。意識高い系?と、人からからかわれる俺には・・
↑〜は、これは無い!この主人公にはカケラも感情移入出来ない(つД`)ノ
てか。
最近、父性本能ほとばしまくってる俺は、この父親に一番感情移入しちゃったなぁ(=´∀`)人(´∀`=)
ダメな娘ほどかわいいよねぇ(≧∇≦)
全ての音楽好きは?クラシックか?ジャズに行き着くと言う。
全ての変態は?SMか?スカトロジーに行き着くと言う。
全ての男は?マザコンか?光源氏よろしく愛娘育成に行き着くと言う。
移入出来ないのが、一周回って、俺的に・・
まえあつ演じるタマ子が愛しくなって来るから、そんな俺がまた痛い♪(´ε` )
母親は、息子に厳しく出来る。
なぜなら男はバカだからちゃんとしないと!と知ってるから。
が。父親は、娘には厳しく出来ない。
・・だって、大好きだから!
〜甘えられたいんよねψ(`∇´)ψ
邦画が評価されるのは4点しか無い。
①脚本が秀でた作品
②時代もの
③アニメ
そして、本作みたいな〜④日常を切り取った作品/だ。
昨日見た⇒麦子さんと、も・・そうだし・・
マザーウォーターやトイレットや森崎書店の人々や純喫茶磯辺なんかもそうなんだろな???
とあるダメダメ女子の一年を切り取る。
☆評価は・・
DVD100円基準で(*^^)v④
DVD買う度 ◎
モ1回見たい度 ◆
おすすめ度 ****
デートで見る度 ◇◇◇
観た後の飲みたいお酒】
瓶ビールと米焼酎?
観た後の食べたい一品】
きちんとした『男の料理!』
(↑*年越しそば、きちんと昆布とカツオでダシとってた♪)
『俺、恋に部活に忙しいんだよね!
・・誰かと違って!!!』
食べ終わった皿を洗わない女、タマ子。
最初は、いただきますとごちそうさまでしたも言えない。
↑冒頭30分は、そんなんにも我慢して見てね?
伯爵、準品質保証作品に認定ヾ(@⌒ー⌒@)ノ
普通。日常とは普通の日々
前田敦子は嫌いでも、これは観ろとよく言われて見たけど、やはり可愛くはないしこのダルそうな感じはタマ子の前にこれこそが前田敦子のイメージだったので、これを観て前田敦子の印象が変わるという事はなかった。
しかし、やたらリアルで生活感があって前田敦子の実家での日々を観てるようだったのは山下監督の演出の美味さだと思う。何が起こるわけでもないけど、もう少し観てみたいなと思った。飯がとにかく美味そう。
前田敦子
前田敦子が素晴らしいし、変わらない山下敦広の演出が素晴らしいし、何気に富田靖子にハッとさせられるし、お父さん役が尾藤イサオ風で堪らない。抜けに山が見える甲府の街の感じも素晴らしい。秋冬編のカメラは芹澤明子。
前田敦子がちょっと好きになってしまった(笑)
山下敦弘監督が、「苦役列車」で組んだ前田敦子を主演に迎えて贈る脱力系ヒューマンコメディ。
大学を卒業したはいいものの、実家に戻って、食っちゃ寝食っちゃ寝の毎日を繰り返すタマ子の一年を描く。
食ってるか寝てるか、漫画読んでるかゲームしてるか、タマ子の名(迷)言が面白い。
「ダメだな、日本は」
「少なくとも、今ではない!」
「一番ダメなのは、(父親が)私に家出てけって言えないとこですよ」
「まだ決めてないけど、どっか行くでしょ」
「まあ、そんなもんだな」
上機嫌の父親に「タ〜マちゃん」と言われ舌打ちし、密かな夢の為にこっそり“可愛い”写真を撮ったり、おばさんのようにママチャリを走らせ、近所の中坊を手下のようにこき使い(その中坊に「あの人、友達居ないから」と言われる始末…)、父に年甲斐もなく恋人が出来た事を知り何か面白くない…。
こんなぐうたらヒロインに元人気アイドルを配するとは、山下監督のセンスがナイス。
娘と父親の微妙な距離感も絶妙。
ぐうたら娘を横目にせっせと仕事し、家事をする父。
そんな父の前で堂々とぐうたらする娘。
最初は注意していたが、次第に物言えない父。
そんな父に呆れ、愚痴やダメ出しをする娘。
父は娘が可愛いし、娘は父にハッキリ言ってほしい…これが父で、これが娘なんだろうなぁ。
父娘ドラマとしてもなかなか。
女優・前田敦子は評価が分かれている。
キネマ旬報などでは高く評価されているが、ネットなどではボロクソに酷評。(最もネットはアンチAKBの意見なのでどうでもいいが)
個人的には悪くない女優の道を歩んでいると思う。
「苦役列車」や本作では意欲的な作品に出演し、「クロユリ団地」では若手女優の登竜門であるジャパニーズホラー、今夏の「エイトレンジャー2」ではエンタメ映画のヒロイン…バラエティーにも富んでいる。
本作でも、終始仏頂面、ダサいジャージ姿、大口開けてロールキャベツを頬張り、「ん〜」とか「あ〜」とか自然体。
「少なくとも、今ではない!」と言い放った時は肝の据わった演技。
前田敦子の代表作になるだろうし、本人も自信を持って言っていい。
父親役・康すおんの受け身の好助演が秀逸!
タマ子に顎で使われる中学生・伊東清矢くんのそこら辺に居そうな雰囲気も最高(笑)
ぐうたらヒロインもいよいよ動く。
押し付けがましいメッセージより、ちょっと背中を押してくれるようなそんな作風が好き。
エスケープ・フロム・実家
大卒後に実家に帰省したタマ子が、就職せずに
実家でグウタラ生活を送りまくる様子を描くという
スリルとサスペンス満載のアドベンチャー超大作(大嘘)。
* * *
前田敦子演じるタマ子のグウタラな
生活感、特に食事シーンが良い。
ロールキャベツはぐはぐ、漬け物ぽりぽり、
お団子ぽぐぽぐ、アイスバーちゃむちゃむ、
これだけ撮影期間中に食べたら絶対太ると思うんだけど(笑)、
美味しそうなものをだらんとした服装でモクモク食べ続ける姿が
なんだかキュート。なおかつ生活感バリバリ。
寝っ転がってテレビ見ながらプッチンプリン(ビッグ)を
食べたりするシーンの壮絶なリアリティたるや(爆)。
ニュース見て「ダメだなぁ日本は」と呟いたり、
居間のこたつで夕方まで眠りこけてたり、
知り合いの中学生にカノジョができたのを街で見かけて
にまぁ~と笑いながら何度も振り返ったり。
近所のオッサンか、アンタは。
大きな笑いは無いけれど、思わずニヤリというか、
自分が休日ダラダラ過ごしている様子をそのまま
見せられているような苦笑いが満載でぼんやり楽しい。
* * *
そんな娘にヤキモキしつつ、娘に強く言い切れない
親父さん(演じたのは康すおん)の姿がもどかしい。
娘の将来は心配だけど、彼女が何になりたいのか
分からないし、あんまりプレッシャーを掛けすぎると
取り合ってもらえなくなるし。
最後の選択も含めて、優しい親父さんだったと思う。
* * *
とはいえ、タマ子もただグウタラしてる訳じゃない。
いっちょまえになっていく近所の中学生、
帰省してきた友人、父親の縁談バナシ。
それらに尻込みして見えるタマ子。
(いや、中学生はアゴで使ってるけど)
そりゃ、のほほん平和で変化の無い日常が続けば一番。
けど、ゆるやかなペースで、しかし確実に日常は変わっていく。
いつかは巣立たなきゃ生活していけなくなる。
んなこと人に言われなくてもタマ子は分かってるんである。
家族に迷惑を掛けてることなんて百も承知だ。
そして、それを申し訳なく思ってもいる。
* * *
僕の親戚や友人にも同じような生活をしているのがいるが、
『周りは前に進んでるのに自分だけ“生き遅れ”てる。
そのくせ、どう動けばいいかがイマイチ分からない』
というもどかしさや劣等感みたいなものが
彼らからも伝わってくる気がする。
(彼らの場合は仕事を辞めてからなので
タマ子の場合より根が深い訳だが)
今って、仕事へのモチベーションは保ちづらいし
社会に出ていくのが怖い時代だと思う。
頑張って仕事してもあっさりクビ切られたり
経済ニュースは将来が不安になることしか言わなかったり。
自分からなかなか動き出せない人だっていますよ、そりゃ。
自分を卑下する必要は無いし、焦らなくて良いから、
ちょっとずつちょっとずつ前に進めばいいんじゃない?
周りもあまりプレッシャーを掛けずにそう仕向けなくちゃ。
なんてことを、映画を観ながら感じた次第。
* * *
以上!
心をどかんと動かす映画ではないけれど、
のほほんとした空気を笑いつつ、
ちょっとだけ前向きになれる映画。
ところであの中学生くんのセリフ。
「オレ、恋に部活に忙しいんだよね」というヤツ。
こっちまで頭ひっぱたきたくなった(笑)。
〈2014.02.16鑑賞〉
心地良い空間、時間でした。
前田敦子演じる主人公、
坂井タマ子が好きになる
「仕様がねぇなぁ(苦笑)」となる作品でした。
タマ子が無為に過ごす一年。
その一年間、特段大きな出来事は起きません。
起きないのですが観終わった後に印象的に残るシーンが沢山。
78分と上映時間は短い。
短いですが充足感は大きく、良い意味でタマ子をもっと観たくなります。
あ、あとエンディングで流れる星野源「季節」も作品と合っていて良かったです。
元は音楽チャンネルの番組間の繋ぎCM。
そのミニドラマを長編化したのが本作という流れですが、このCMもオススメ。
特に冬、「これぞタマ子」というのが出ているので
本CMを広大なネットの漂流物から探し出してから
映画を観に行くのもアリかもしれません。
兎にも角にも「タマ子は仕様がねぇなぁ。でも最高!!」な本作。
タマ子が放つ『少なくとも…今では無い!』を劇場で観ていただきい。
オススメです。
オススメ出来ないオススメ。
なんでもないような、そして本当になんともない…
山下敦弘監督、久々の真骨頂の一本でした。
それゆえにオススメは出来ませんし、星も低めですが。
陽だまりのように心地よいのは保証します。
頭っから尻尾まで、フェチズムタップリの120%のアイドル映画ですが…
どブスな顔からカワイイ顔まで見せ切った前田敦子氏のド根性に拍手!
て、そんなには頑張って無いんですが笑
凡百のお飾り女優とは一線を画す今後の活躍に期待します。
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