「父と息子の想い」大統領の執事の涙 みかずきさんの映画レビュー(感想・評価)
父と息子の想い
戦後の歴代アメリカ大統領に仕えた黒人執事が主人公。彼の半生を通して、人種差別問題を軸に、アメリカ近代史、彼の家族の愛と葛藤を描いている。
当時のニュース映像を効果的に使い、波乱のアメリカ近代史を敢えて淡々と描くことで、人種差別問題の根深さを浮き彫りにしている。
そんな時代に翻弄されながらも、異なる方法で人種差別と闘い対立していた主人公と息子が互いの誤解に気付き和解する展開は感動的。
ラストでオバマ大統領が登場するが、アメリカ社会における黒人大統領誕生の意義深さが実感できる作品だった。
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