劇場公開日 2014年2月22日

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「監督のキックアス愛を感じる作品」キック・アス ジャスティス・フォーエバー pullusさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5監督のキックアス愛を感じる作品

2014年3月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

前作よりメジャーになり、大衆化してしまったのではないかと懸念されていた本作だが、個人的には前回よりも面白い出来だと思った。

監督が変わってしまったことが大きな不安のひとつだったが、一キックアスファンだと語るジェフ・ワドロウは見事に作品の中にキックアス愛を閉じ込めていた。
前作よりもパワーアップしていたと感じるのは、ギャグセンス、罵倒、放送禁止用語などなど、どれもキックアスには欠かせない要素が前作よりも魅力的になっていた。
特にクリス扮するレッドミスト改めマザーファッカーは悪役ながらギャグ要員に徹し、会場を沸かせていた。さらにキックアスファンならではの"前作のパロディ"なども作中に盛り込まれているのが見所である。

前作で人気をあつめたミンディ扮するヒットガール(クロエ・モレッツ)が大人の女性になってしまったために前作のよさは失われてしまったんじゃないかと懸念する人もいたが、やはりまだまだ女の子。キュートな笑顔はそのままだった。ヒットガールの成長物語もストーリーの要となっているので、色々な表情を見せるミンディも見所である。

強いて惜しい点をあげるならば、前作のクライマックスでミンディがフランク・ダミーゴの家に押しかけていった、あの迫力やスピード感を超えたものが、今回の作品のクライマックスにあってほしかった。DVDで何度も再生した、あの興奮をもう一度画面で見たかった。ということで、あの興奮はさらなる次回作に期待・・!

pullus