「POVがいやらしい」武器人間 太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
POVがいやらしい
字幕、2D、BDにて観賞
スプラッター映画はまあまあかじってます
ストーリーはいたって簡単で、ソ連軍がドイツの占領区域に潜入したら、ワケのわからない怪物が襲ってくるというもの。
そんな簡単なストーリーに対して、どうすると観客をワクワクドキドキさせるかを今作はしっかりと考えて作られていると思った。
登場する怪物も全部魅力的で恐ろしくてどこか愛着が湧いてくるデザインとなっている。
それに加え、「SAW」シリーズや「ファイナル・デスティネーション」シリーズとは違うジャンルのグロさ、そして前編POV形式独特の臨場感がある。これらによる怖さ、恐ろしさはかなり良く、たった85分弱の映画にどっぷりと浸かり混んでしまう。
上記の中でも、特にPOV(=主観ショット)は切り替え方やフィルムが焼けて画面がめちゃくちゃになる表現など、かなり力が入っていた。
残念なところは、中盤でドッと盛り上がったところで今度はドッと落ち着いてしまうということ。
ラストはあれでとても満足できるものだったが、そこにいくまでの過程が少々ダルいのが気になった。
今作はモンスター系ホラーとしてはとても良い出来なのだが、初心者はかなり気持ち悪く思える作品だと思ったので、個人としては多少ならした上で観るのをオススメする。
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