「ちょっとみなさん!例の彼がまた本気出してますよ!」アメリカン・ハッスル さぽしゃさんの映画レビュー(感想・評価)
ちょっとみなさん!例の彼がまた本気出してますよ!
クリスチャン・ベール(ベイル?面倒臭いので、クリスとします)の「本気(マジ)度」について考えてみます。
クリスと言えば、マシニストで30キロばかし痩せ54キロになり、4ヶ月後にはバットマンの為に体重を戻し86キロに。 ザ・ファイターでまた痩せて、髪と歯を抜いたりと、作品に対して全力で挑むことで有名です。wikipedia先生によれば、マシニストでは45キロまで痩せようとして、周りから危険と止められとか。どうかしています。マジ過ぎるにも、程があります。
心配です。
もう一度言います、心配です。
そこで、クリスの体重の推移を年代別に追ってみました。
※身長183センチ
2000年 アメリカンサイコ 81キロ
2001年 コレリ大佐のマンドリン 83キロ
2004年 マシニスト 54キロ
2005年 バットマンビギニング 86キロ
2007年 戦場からの脱出 61キロ
2008年 ダークナイト 86キロ
2010年 ザ・ファイター 66キロ
2012年 ダークナイトライジング 90キロ
そして今回「アメリカン・ハッスル(2013年)」で、103キロ。
そして髪をごっそり抜いて、まさかの1:9分けとなっています。ええ、今回もマジですよ。
クリス演じる詐欺師アーヴィンは、実在した天才詐欺師メル・ワインバーグがモデルです。太ったクリスは、メルにそっくり。クリスは役作りの為に、メルと三日間寝食を共にしたのだとか。
さて、本編です。
アーヴィンが接着剤と偽毛を駆使して、なんとか1:9分けにしようと格闘するシーンから映画は始まります。そのシーン5分。なかなかな尺です。やっとスプレーをかけてセット完了と思いきや、次のシーンでリッチーと口喧嘩になった際に、せっかくセットした髪をぐちゃぐちゃにされます。あのー、しょっぱなからハゲ弄りが過ぎます(笑)
変わって、今度はパートナー、シドニーとの出会いのシーン。シャツの前を開けて、短パンで椅子に腰掛けるアーヴィン。あり得ないほど突き出た腹と、胸毛。ぱっつん、ぱっつんの、太もも、腕、そして1:9分け、ドーン!すんごいジロジロ見た結果、シドニーの感想が、これ。
「お腹が出てるけど、髪も変な1:9だけど、自然体で、自信が漲ってて、セクシー」
あのー、どうかしてます。どこがでしょうか?
けど、こんなアーヴィンには奥さん:ロザリン(ジェニファー・ローレンス)がいます。このロザリンとシドニーで、こんなアーヴィンを取り合うんですよ。で、諸々の詐欺シーンをずっと観てると……。あれ?段々と、アーヴィンがモテモテのイケメンに見えてくる?不思議。
えと、ストーリーが若干もたっとしてる場面がありますが、てかしょっぱなのハゲ弄りで話しが頭に入っ来ませんよ。ただ、クリスのマジさだけは、十分に伝わって来ます。
そこを観て頂ければ、幸いです。そこ?そこです(笑)
P.S デニーロも出てるよ。