「電車で行けば?」フルートベール駅で shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
電車で行けば?
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映画「フルートベール駅で」
(ライアン・クーグラー監督)から。
一般市民の黒人青年が警官に銃殺された実在の事件をもとに、
映画化された作品として、多くの話題を呼んだ。
「フィクション」と「ノンフィクション」なのか、
物語だけではわからなかったけれど、キーになる台詞は、
新年のお祝いを車で行くと言った息子に対して、
母親が気をきかして「電車で行けば?」と促したこと。
「みんなも飲めるし、ゆったり楽しめるわよ」と付け加えて。
さらに「電車を待ってるのはかったるいよ」と反発する息子に、
「(車は)渋滞してて、行きも帰りも、大変だわ」と諭す。
これが事実ならば、悔やんでも悔やみきれない会話となって、
母親が、自分を一生責め続けることになるだろう。
妻も「私が、トイレを行きたいなんて言わなければ・・」
電車の中で「オスカー」と声を掛けた女性だってやりきれない。
全てのシチュエーションが「運命」で片付けたくないが、
こういった悲しい事件が起きると「たられば」が口を付く。
「あの時、~しなかったら」「私が、~してれば」は、
言ってはいけないことなのだが・・やはり残酷だ。
本当に偶然なのか、本当は必然なのか、神のみぞ知る。
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